HONEY LOVE ７

遊園地デート ページ18

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私の会社の北山先輩。

大好きで、少しづつ距離を詰め続けて2年間。

念願叶って初めての遊園地(デート？)




「北山先輩！」

「お疲れ〜」



待ち合わせ場所の遊園地に現れた先輩に駆け寄ると
いつもの会社の時よりラフな雰囲気。

オーラが半端ない。

心なしか周りの視線も集めているような。




「早いね、待ってた？」

「い、いえ、今来たとこです」

「そ？」




全然嘘だけど。
楽しみすぎて1時間前には着いてたけど。




「早速行きましょう！とっても遊園地日和ですね！」

「どこが、雨やべぇけど」




とりあえず緊張を隠すためにそんな話をしながら歩くけど
雨のせいでお互い傘を差してるから、距離感が少し憎い。




「雨でも意外と楽しめるみたいですよ？」

「へぇ、そうなの？」

「あんまり遊園地とか来ないですか？」

「うーん、学生の時以来とかかも」

「ええ？！」

「んな驚くとこ？」

「だって……」



歴代の彼女さんとか。
カップルで来たりはしなかったんだろうか、と思ったけど
さすがに聞けず。




「ん？」




横からの視線が刺さった。




「いや、まぁでも社会に出るとなかなか男の人は尚更来る機会なくなりますよねっ」

「あ、でもここのラーメン屋は前に来たよ」

「ラーメン屋ですか？遊園地なのに…？」

「遊園地だけどここ色んなもんあんじゃん」




そこのラーメン超美味かったのよーまだあんのかなーって。

大好きなラーメンについて楽しく語り始める先輩の横顔が可愛い。
絶対遊園地よりラーメンの方が好きなんだろうなって思ったけど
ここで諦める訳にはいかない。

せっかくの遊園地で2人の距離を縮めるのだ！






「つか、どこ行くの？」

「ふっふっふ、どこだと思います？」



エレベーターに乗るとそう聞かれて
でも私が押す階数ですぐに察した先輩は



「いやいやいや観覧車じゃん、書いてんじゃん」



って、笑い始めて
密室での先輩の笑顔にすぐにやられてしまう。

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