HONEY LOVE ７

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「お、早かったな」



コンビニまで着くと宏光が立ち読みしながら待っててくれて
一緒に宏光の家まで歩いた。



「今日金曜なのに高嗣と一緒じゃなかったの？」

「う、うん……ちょっと用事？があって」

「二力に？」

「高嗣……に、」

「ふーん」



少し前を歩く宏光はそう言ったきり深くは聞いてこなくて助かった。

私と高嗣と宏光は、大学時代の同じサークルで仲良くなって
あの頃はいつも三人で色んなところに行って笑っていた。

でも社会人になって高嗣と付き合うことになってからは
めっきり三人で遊ぶことも減ってしまって、こうして宏光と二人で会うなんて久しぶりすぎるくらい。

だからなんとなく隣を歩く距離感に緊張しながら
他愛もない話をしながら歩き続けた。









「おじゃましまーす」

「ごめん、ちょい散らかってっけど」

「ふふ、今更そんなこと気にする仲じゃないじゃん」




宏光の家には何度か来てるけど
汚いなんて思ったことないな。

高嗣の部屋は綺麗すぎるけど、宏光の部屋だってかなり綺麗だし
なんなら私の部屋が三人の中で一番荒れてそうな……。




「よっしゃ、じゃあ肉食うか」

「早速？」

「ホットプレート出しといたんだよ」

「うわ、懐かしい〜！これよく昔三人でお好み焼きとか焼肉してたよね！」

「そうそう、まだ割と綺麗な状態だろ？」

「うん、私が毎度綺麗に洗ってあげてたからね」

「はいはい、感謝してます〜」





これを見るだけであの頃の思い出が蘇る。

あの頃は楽しかったな……、なんて
考えても仕方の無いことを。




「酒飲む？」

「うん、ていうか私ご飯食べたからそんなに食べれないかも」

「は？そうなの？」

「ごめん、言ってなかったけどまさかこんなにあると思わなくて」

「まぁいいけどさ、俺腹減ってるし」





冷蔵庫から冷えたビールを持ってきてくれて
テーブルに向かい合わせて座り、二人で缶を合わせて乾杯をした。

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