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「さーて、腹も膨れたしオセロすっか」
「あ……うん、はい……」
「ん?どした?」
ゴミ箱から戻ってきた先生は
俯いてる私を不思議に思ったのか顔を近付けてきて
覗き込もうとする。
顔が真っ赤になってるからせっかく俯いてるのに
キョトンとしながら、
「暑いの?」
って。
「…………」
鈍感すぎる。
自分が頭をぽんってしたことで
私が照れてるなんて1ミリも思ってないんだろうな。
「暑くないですっ!ほら、オセロやりましょう!!!」
「お、おう」
バンっ!て勢いよく真ん中に4つオセロを並べたら
不思議な顔して向かいの椅子に座った。
"鈍感"っていうよりは
先生にとって私は恋愛対象にすら入ってないから何も気付かないのかもしれない。
それが凄く悔しい。
先生より少し遅く産まれただけで
先生と生徒っていう関係なだけで
恋愛対象にならないなんて。
.
「……先生はオセロ、好きですか?」
オセロを進めながらそう聞くと
「うん、まぁ好きじゃなきゃ副顧問なんてしないわな」
って、当たり前の答え。
「私も……好きなんです」
手を止めてそう言いながら顔を上げた。
すると先生もこっちを見てくれて至近距離で目が合う。
「……好き、なんです」
ドッドッドッ、って心臓が音を立てる。
私のことを女として全く意識していない先生に
思わず仕掛けてしまった自分の言葉に
自分が一番困惑してる。
「ふっ、そんなにオセロ好きになってくれたなら
この部活に誘ったかいあったわ」
私から目を逸らし、またオセロ盤に目を伏せた先生。
窓から差し込む日差しと
柔らかそうな髪を揺らす窓の風。
手を伸ばせばすぐに触れられるその髪の毛に触れた瞬間、
「北山先生ー」
ガラッと開けられた部室の扉。
慌てて腕を引っこめると
玉森くんがそこにいた。
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はちみつみゆ(プロフ) - ソフィアさん» ですよねですよね!実際のみっくんも振付などの覚えがいいから、言ったこともよく覚えてくれてるんじゃないかなぁと🥺明日はみっくんの誕生日ですし、またキュンを届けられるように頑張ります♪ (9月16日 23時) (レス) id: 8038bcdb78 (このIDを非表示/違反報告)
ソフィア(プロフ) - あああ、前に言ったこと覚えててくれてるとか、キュンしかないじゃないですかぁ! (9月16日 21時) (レス) @page36 id: 06f6b1f19d (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - いちごさん» こちらこそコメントありがとうございます(´;ω;`)みっくん辞めちゃって寂しいですよね……私も妄想に走るしかない状態で苦しいです。そんな自己満のお話でそんな風におもってくださる方がいるなんて嬉しすぎました!更新頑張れます!😊 (9月11日 23時) (レス) id: 8038bcdb78 (このIDを非表示/違反報告)
いちご(プロフ) - 更新、ありがとうございます。みっくんが辞めてしまい寂しい気持ちしかないのですが、お話を読んでるとキュンキュンする気持ちが変わらずあることに安心します。みっくんを思う気持ちは変わらないことを思い出させてくれてありがとうございます。更新期待してます。 (9月11日 23時) (レス) @page34 id: fc8b25035c (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - みちこさん» みちこさん!めっちゃくちゃ遅れてしまいました!汗。もう来てくださってないかな…?涙。キラハグのお話ですね!了解しました♪少しずつですけど書き溜めていって更新致しますね♪めちゃくちゃ遅れちゃいましたけど…ごめんなさい!必ず更新します(^^) (2021年11月18日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2021年3月15日 17時