はちみつ色の日々 ３

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「でも本当、一回りも離れてたら俺なんておじさんじゃね？」

「え？！全然ですっ！
むしろ大人の魅力にギュンってなるし、でも見た目は可愛くて若いから感情忙しくて揺さぶられまくってて！！」

「ふっはは」

「こんなにも色気と可愛さを両方持っててバランス良く出してくのってなかなか出来ないと思うし、普通出来ることじゃないと思いますっ」

「そんなことないでしょ〜」

「それが、そんなことあるんですっ！
歌番組とかでスイッチ入ったみたいに魅力的なパフォーマンスするのも堪らないし、一つ一つの振り付けが丁寧で目が離せないしっ」





と、ここまで熱量たっぷりに一人で語ってることで
みっくんが若干引き気味なことに気付いてハッとした。

や、やばい、思わず力が入って喋りすぎてしまった……！！





「ごめんなさいっ、つい喋りすぎてしまって…っ」

「え？いやいや全然、こんな褒められることないからどう反応したらいいか分かんなくて」

「褒められることない……？！？！」




こんなに褒めるとこしかないような人だっていうのに
そんなことある？！

でも思い返してみれば
たまに褒められるみっくんのあの困ったような照れ笑い
めちゃくちゃ大好物だった。





「でも有り難てぇな、こんな風に思ってくれてんのは」

「……はい、めちゃくちゃ救われてます」




生きる糧、というか
今の私はみっくんに生かされてるといっても過言ではないくらい。

未来への楽しみが出来るから
生きてて楽しい。





「Aちゃんは？何してる子なの？」

「私ですか？！」




自分の話題から私の話題にシフトチェンジして来て
一気にまた緊張感が高まる。

私なんかのこと聞いてもなんの面白みもないのに。





「うん、OL？」

「はい、普通のOLしてます」

「なんかいいよなぁ、オフィスラブとかないの？」

「ないです、全然…。
キスブサ的なシチュエーション憧れですけどね、給湯室とか」

「あれね、でもあれを実際やってたらどうなんだろうな〜」

「そうなんですよ！あれはみっくん達がやるから成立するだけであって、会社の人がやっても、ね」

「ふはは、会社の奴らに失礼極まりないな」





ほわほわしてるみっくんの空気感が
どんどん私の緊張感を溶かしてくみたい。

好きが募ってドキドキはするのに
それすらも心地いい。

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