はちみつ色の日々 ３

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「も、もういいです……っ」

「えー、いけるいける」




そんなやり取りを手取り足取り繰り返してると
やってきた高嗣に、それ焼きマシュマロ用なんだけど？！って怒られた。

ちっちぇこと気にすんなよ、って言い合ってる二人は
なんだかいつもと違うく見える。

良かった、先輩も楽しそうで。






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「ローストビーフ美味しいっ！」

「だろ？！やばいべ？！」

「やばいやばい！！普通に高級レストランの味！！」




お肉やらを食べてる間に完成したローストビーフ。

高嗣と二人でまず味見をして、




「これ、北山先輩にも持ってっていい？」




って聞くと高嗣がニヤつき始めた。




「すげぇいつの間にか北山先輩といい感じだな」

「え？」

「マシュマロ食わしてるとことか
あんなに北山先輩が笑ってんの初めて見た」

「そ、そうかな……」

「愛しそうにAのこと見つめてたよ」

「なっ、や、やめてよっ！///」




変にからかわれるから顔が熱くなる。

愛しそうに見つめてたって……
からかいだとしても嬉しいんですけど。





「ほれ、いくらでも持ってけ持ってけ」

「ありがと」





厚めに切ったお肉３切れを持って
椅子に座ってる北山先輩の元へと。

私が駆け寄ると
ん？って見つめてくれるその視線。

確かに言われてみればちゃんと愛しさが込められてる気が……、って
自分で言うのはなんか違うけどさ。





「ローストビーフ、出来ましたよっ」

「ほー、これが二人で楽しそうに作ってたやつか」

「え？別にそんな楽しそうでは、」

「楽しそうだった。」




ぶすっ、て不貞腐れてる。

あれ？これって……、




「ヤキモチ……ですか？」




前にもこういうことがあった。

先輩の勘違いだけど
高嗣と仲良さげに思われてて。




「は？違うけど」

「うそぉ、だって先輩いじけてる」

「いじけてない」

「いじけてますよっ」

「……」




しつこく食い下がる私に
ついには無言で圧をかけてくる北山先輩。

でも今日は怖くない。

だって、愛しさがあるからだって信じてるもん。

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