はちみつ色の日々 ３

ツンデレ上司 アナザー ページ18

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「バーベキュー！！」

「ビービーキュー！」




今日は会社の皆でのバーベキュー。

桜も咲いてるし、川辺でのそのイベントは
いつもよりも参加人数も多くて賑やかだ。

そしてその中にはもちろん、





「北山先輩、桜綺麗ですねっ」

「だな、すげぇ満開じゃん」




あの日告白されてから
一応付き合ってる……つもり。

あんまり好きとか言われないし
相変わらず会社ではドSっぷり発揮されて苦笑いだけど
私たちなりに愛を育んでると思うんだ。





「今日は先輩のために美味しいお肉をいっぱい焼きますね！」

「いいよ、お前が張り切るとろくなことにならないし、」

「またまたそんなこと言わずにっ」




先輩はお肉が好きだから。
バーベキューも意外に好きらしいから。

満足させてあげようと、一人こっそりメラメラしていた。


そして今日は人数も多いから何班かに適当に分かれるんだけど
私のグループは先輩と高嗣と関口先輩とその他数人。





「うわ、高嗣なにそのお肉の塊」

「へっへっへ、すげぇだろ？
これでローストビーフ作んだよ」

「よくそんな高そうなお肉会費で買えたね…」




私の他にも張り切ってる人が一人。

おっきなお肉の塊を楽しそうに手にしてる高嗣。




「Aちゃん、火起こしは俺に任せてね危ないから」

「あ、ありがとうございます」




無駄に紳士的に振舞おうとする関口先輩もいて
なんだか騒がしそうな……予感。





.








「火、着かないですね〜」

「なかなか難しいな、火が持続しない」




なんだかよく分からないこなれた道具を使いながら
火起こしに苦戦してる関口先輩と高嗣。

野菜を切りながらその様子を見ていると、




「そんなんこれで着けたら早くね？」




って、チャッカマン片手にあっという間に火を起こしてしまったのが北山先輩だった。





「うわっ、ちょっと先輩！
火起こしはバーベキューの醍醐味なんすよ？！」

「時間かかりすぎだっつの、もうこれも使えば完全に火つくし」





ガスバーナーまで持ち出して
完全に火は絶好調になってしまった。

高嗣と関口先輩はワナワナしてるけど
ふふん、て得意げな先輩になんだかんだで楽しそうな姿にこっちまで嬉しくなってしまう。

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