はちみつ色の日々 ２

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「……って、寝てんのかーい！」





買い出しを終えて戻ってみれば
部屋の中はごちゃごちゃの状態のまま、雑魚寝でみんな夢の中。

もう夜も遅いし結構飲んでたけど
まさか買い出しに行ってる間にこんなことになってるなんて想像もしてなくて
北山さんがツッコミの声を上げるも勿論シーンとしてる。





「ちょっと買い出しに時間かけすぎちゃいましたかね？」

「確かにコンビニスイーツやら選ぶのに時間はかかったよな」

「うっ……、だって美味しそうなのがいっぱいあったから……」

「んはは、冗談だって」




コンビニにあんなに長く滞在したの初めてなんじゃないかってくらい
一緒にスイーツを吟味して、最近甘いものも結構食べるよって情報を聞いたり
私が食べたことのある種類を熱弁してみたり。

レジ横のから揚げが好きらしい北山さんと
帰り道二人で摘みながら沢山話しをした。

……となるとまぁ、こうなってしまうのも当然といえば当然だよね。





「せっかく買ってきたのにな〜どうすっかな」



まだ手にしてたビニール袋を一旦床に置き
ガサゴソとビールとチューハイ缶を手に取ると、



「二人でやっちゃいますか」



って、少年みたいな笑顔を覗かせた。




「ですねっ、せっかく買ってきたんだし」



それに、何より私にとってラッキーハプニングすぎる出来事だもん。

まさか二人の買い出しだけでなく
二次会まで出来ちゃうなんて。


広めのお友達の家だったから
皆が寝てるとこから少し離れた所に小さなテーブルを移動させてくれて
私の座るところには、わざわざクッションまで置いてくれて。





「じゃ、二次会始めようぜ」

「はい、かんぱーい」




狭めなスペースでの二度目の乾杯。

一度目の皆でした時よりも、ドキドキと自然に笑顔が零れてしまう。




「しっかし、みんな爆睡だな〜」

「本当ですよね、時間がかかったとはいえここまで全滅とは」

「でも俺のツレはみんな結構酒弱いよ」

「私の友達もそんなに強くはないかなぁ、だからこの前の飲み会もそんなに皆飲んでなかったですもんね」

「Aちゃんも弱い？」

「うーん、私はそこまで弱いわけじゃないですけど
なにか失態を起こすのが怖くて控えてるって感じです」




北山さんの前で変なことしたくなかったし
だからずっとチューハイをちびちび飲んでたわけですし。

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