はちみつ色の日々 ２

＊ ページ37

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「でもさ、この前本気でAが俺にぶつかってきて
更にその後ちょっと離れたこともあって色々考えたんだよ」


「……うん、」




話を聞きながらも、自分の布団の中のはずなのに
宏くんの香りに包まれるから、嗅覚さえもおかしくなりそう。





「妹には抱き締めたいとか、キスしたいとか感情はうまれねぇよなって」


「き、きす……っ？！」


「キス、してみていい？」





暗い中ぼんやりと見えてくるその表情は
今までとは違う、男の人の顔。

近付いてくる息遣いに
私の心拍数も感じたことがないくらいに早くなってく。



もう少し、もう少し━━。



緊張に耐えられなくてギュッと目を瞑ると
唇に触れた宏くんの唇。






「？！？！？！///」






ひーーーー！！って悲鳴を上げちゃいそうになったところを
なんとか留まって、息を止めた。

むり、やばい、しぬ。







「………っぷはっ、！」





唇が離れて、思わず苦しくて息を吐くと
布団を剥ぎ取り、不思議そうな顔で私を見てくる宏くん。





「……お前、息止めてたの？」


「え？う、うん」


「息はしとけよ、これから先そんなんじゃ窒息すんだろ」


「え？窒息？」





窒息するほど長い時間キスするの……？

ちょっと怯えた私を見た宏くんは
ふっ、て笑ってから多分ぐしゃぐしゃになってる髪の毛を撫でながらととのえてくれた。





「うん、悪くねぇな」





こんなに優しい手つきも声も、
もう一度重ねてくる唇も

長年一緒にいて
初めて見る宏くんの姿だった。




━━━Fin.




りこのんさんリクエストの幼馴染みの宏くんでした！
かなり間が空いてしまってすみませんm(_ _)m
いつの間にか年が明けてましたね。笑
あけましておめでとうございます、
今年もよろしくお願いいたします(＾＾)


そして次は合鍵がテーマの作品です！
メッセージでリクエスト貰ってたのですが遅くなっちゃいましたね！
ご希望に添えられるように頑張って書いていきまーす♪

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