はちみつ色の日々 ２

＊ ページ27

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「ん？」




その目はこっちが逸らしたくなるほど真剣だし
とても冗談とは思えない。


だけど…、だけどだけど！！






「何で……、何で急に…？
しかも私なんか、」




理解出来ない。
ホストでイケメンでお金もってて
女に困ることなんて一ミリもなさそうな人が
私なんてごく普通のどこにでもいるような…
いや、むしろ素直じゃないし甘えられないし
可愛くない部類なんじゃないかってくらいなのに。





「んー、直感？」


「へ？」





本日二度目の、間抜けな声が出る。

ちょ、直感……？





「色んな女の子見てきたからこそ何となく分かんだよね。
第一印象も悪くなかったし、偶然同じマンションで
仲良くなるうちに好きになってったし」


「すき……なの？」





不意に出たその言葉に思わず自意識過剰な質問しちゃったけど
ふふって笑ってテーブルから身を乗り出してきて、その手が私の頭をポンポンって。





「うん、すき」





ボンッ！って一気に顔が赤くなるのが自分でも分かった。

その急な甘い声と笑顔の破壊力。

さすがはホストなだけあって
ここぞという時の攻略を知り尽くしてる感…。





「Aは？」





この私の反応とか赤い顔を見れば絶対分かるくせに…。

目をそらす私を逃さないとでもいうように
頭をポンポンしてた手はゆっくり下降してきて
頬に、優しく触れた。






「……すき…、かも、」





恥ずかしくて曖昧に濁しちゃう可愛げのなさなのに
とことん甘いモードに入っちゃってる宏光は
隣に移動してきて、横から包み込むように抱き締めてくれた。

ドキドキと高鳴る胸の中
いつもみたいな甘い香水の匂いもしないし、落ち着く香り……。






「じゃあ今日から
A専属のホストだな、俺は」





ホストじゃなくて彼氏…、って思ったけど
直ぐに触れた唇に何も言えなくなった。




ま、しばらくはいいか。
私専属のホストで十分に愛してもらおーっと。



━━Fin.

Nanamiさんリクエストのホスト宏光でした！
ごめんなさい、長くなっちゃいましたね(￣▽￣;)
ホストに詳しくなくて想像でしか書けなかったんですけど
北山ローランドを想像しながら楽しく書けました。笑
ありがとうございました！


次は、年の差の上司と部下でツンデレ北山先輩でーす(＾＾)

ツンデレ上司→←＊

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