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「どう?少し落ち着いた?」




それからどのくらい泣いていたのか
みんなのカレーも残ったまま、きっともう冷めちゃってる。




「……ごめんなさい……」

「いいのよ、ちょっと話しましょうか」



体を支えられソファに移動すると
お母さんは私の手を握りながら少しずつ話してくれた。


うちの両親とは私が産まれる前に同じマンションの隣同士だったらしく
沢山迷惑をかけて、沢山助けられたこと。

そのお陰で、宏光という息子と今笑って暮らせているということ。




「だから今度は、私があなたを笑顔にしたいの」




難しいことは分からないけど
この人たちが私を引き取ってくれるなら、とても安心出来る気がした。

親戚がみんな私を押し付け合うのを聞いていたからか
ほっとして、安心して、たまらなくまた泣きたくなってしまう。




「宏光っていう生意気な息子もいるから何かと大変かもしれないけど」

「母ちゃんの料理がワンパターンで飽きるから大変かもしんねぇけど」

「だったらカレー食べるんじゃない!」

「わー!嘘だって!うまい、うまいです!」




そのやり取りに思わず、ふふって笑ってしまうと




「「笑った」」



って、二人の声がハモった。




「え?」

「ずっと仏頂面だったから笑えねぇのかと思ってた」



……そんなこと言われても、この状況でニコニコしてる方がおかしいような。




「これから、沢山笑って一緒に暮らしていきましょう」





これが、私と宏光との始まりの一日だった。

4―小学生→←2



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siori(プロフ) - みゆちゃん良かったねw。久しぶりの新作楽しみです♪ソライロの歌詞も見てきちゃいました(大切w) (2022年11月18日 15時) (レス) id: 61df7685fa (このIDを非表示/違反報告)

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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2022年11月16日 20時

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