はちみつ色の日々

＊ ページ7

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「………だめ？」


「だめ、……じゃないけど、」


「けど？」




ドッドッドッ……、って心臓が最高潮に音を立ててる。




「いいの……？
からかうだけならそれなりに私も付き合えるけど
抱かれちゃったら………、本当に本気で藤ヶ谷くんのこと……」



好きになっちゃう。

ううん、もちろん今でも既に好きだけど
後戻り出来なくなっちゃう気がして、少しだけ怖い。





「俺は、Aのことが好きだよ？」


「………本当に？」


「好きじゃなきゃあんなに会社でイチャイチャしないでしょ」


「でもそれだけだったじゃん。
デートしても会社で二人っきりになっても
キスだけして、私のこと弄んで………」




やばい、泣きそう。

すごく人気の藤ヶ谷くんだから
私みたいな年上のなんでもない子を好きになってくれるなんて信じられなかった。

自信がなかった。




「ばか。」



ぴしっ、とおでこに小さな痛みが走って
デコピンされてることに気付いて顔を上げる。




「ば、ばか……？」


「本気だから今まで我慢したんでしょ」


「だって……、」


「会社でいつもイチャイチャしてたのは
それ以上出来ない状況だからだし」




本気？
我慢？
それ以上出来ない状況だから……？




「Aへの気持ち軽く思われたくなかったから
一か月は我慢しようって決めてたの」




それでいつも会社で私をメロメロにしといて
デートでも寸止めでなぜか帰されて、

私のために………？




「………なに、それ……、
分かりずらいよ…っ」


「不安にさせてた？」




思わず零れちゃった涙は
安心からか、嬉しさからか。

でも悲しい涙じゃないっていうのは事実だ。




「でも我慢してみて良かったかも」


「え？」




カチッ、と色気スイッチが入ったのが分かった。

こうなるともう
私には制御不可で動けなくなる。






「焦らされたぶん、めちゃくちゃ燃える」


「っ、！ひゃっ…、ふ、藤ヶ谷くんっ、？！///」


「たいすけ、って呼んで？」





結局料理を食べれる状況になったのは
深夜二時。

その料理を食べる元気もなくなるほど
私ははちゃめちゃにされましたけどね…？





━━━Fin.




mokaさん、ありがとうございました(＾_＾)
藤玉は滅多に書くことがないので
新鮮で楽しかったーー！！
また機会があったら、よろしくお願いします♪

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