はちみつ色の日々

＊ ページ37

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「あの……、待っててもいい？」


「へ？」




キョトンとしたひろに
一気に顔が熱くなる。

やば……、
なんか自分から誘ってるみたいで凄い恥ずかしい。




「い、いやっ、ごめん、なんでも、」

「待ってて、すぐ戻る」




ポンポンって頭を撫でられて
優しい顔つきで。




「…………うん、///」




なんだなんだ、なんだこれ。
久しぶりにきた悶絶するほどの胸キュン。

洗面所へと消えたひろを見送ってから
火照った頬を抑えて、とりあえずソファに座ってみる。






ザー……、って微かに聞こえてくるシャワーの音を聞きながら
ドッドッドッ…、って心臓は忙しく音を立ててる。






「どうしよう……、こりゃ久しぶりに…」





ちゅーとか、えっちとか。
しちゃう感じよね？

そういえばいつからしてないっけ……。

最近本当に仕事が忙しそうだし
それに加えてこっちはこっちでヒカリのこととか家事に追われてるし
イチャイチャする時間が取れないんだよねぇ…………、









━━━━━━━、






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「……………はっ！！」





カタッ、と物音で目を覚ました。

わ、私いつの間にか寝て……っ！




「ひろっ、ごめんっ」




慌てて時計を確認すると
もう夜が明けちゃいそうな午前四時。

立ち上がって冷蔵庫のとこに立ってたひろに謝ると
んはは、って笑いながらミネラルウォーターを口にした。





「めっちゃくちゃ爆睡してたな」


「ごめん……、待ってる間につい…」


「いいよいいよ、俺もちょい寝て今起きたとこだから」


「起こしてくれれば良かったのに」


「んー、あまりにも気持ち良さそうだったからさ」




そんなぁ……。

その優しさは嬉しいけど
もっとこうガツガツ来て欲しい時もあるのに。

結婚してからのひろは
優しさに拍車がかかったように穏やかになりすぎて
ちょっと物足りない……贅沢すぎる悩みかもだけど。





「Aも疲れてんだろ？
ヒカリ起きるまででも寝とけよ」


「ひろは……？」


「俺はちょい仕事すっかな〜。
目覚めちまったし」





仕事………。

私だってもう目が覚めちゃったし
ひろに近付き
仕事なんて行かないで、って示すように
ギュッとその体に抱きついた。

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