はちみつ色の日々

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「あんまり教育によろしくないんじゃないかな」


「え？なにが？」


「女の子、あんまり連れ込んでたら」


「違うって、そんなじゃねぇから」





そんなんじゃねぇ、のに
新しい女じゃなかったとか言われるものなのかな。

疑い深くジトって先を歩くひろの背中を睨み続けながら着いた先は
教室を抜けた先の大きなリビングだった。





「凄い…！めちゃくちゃ広いね！」


「よく言われる〜適当に座っといて」




ほら。
よく言われる、って女に言われるんでしょっ。



う〜、ダメだダメだ。
ヤキモチ妬きまくってるよ……
こんなんになるから、もうひろとは関わりたくなかったのに……。






「ちゃちゃっと取材済ますか。
写真撮りは後日だろ？」


「あ、うん。よろしくお願いします」





でもこれは仕事だ、仕事。

そう言い聞かせながら、自分の頬をパンっと叩いて気合を入れた。





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＊＊＊＊＊



「それにしても、随分立派になっちゃったんだねぇ…」





スラスラと取材が終わって
ひろが入れてくれたお茶を飲みながら
大きな部屋をぐるっと見渡してみる。

女の影はなさそ……………、って
また探っちゃってるし。





「たまたまだよ。たまたま」


「たまたまであのコンクール入賞する？
世界的にも有名なコンクールじゃん」


「まぁ、あれは………な」




さっき取材してた時も思ったけど
あの大きなコンクールを受賞出来たことは
サラッと流されて、話したがらない。

あれだけのものを書くには
何かがないと書けないと思うのに、
その原動力やキッカケを話すことを戸惑ってるように見える。





「ねぇ、ひろもうこれで仕事終わりでしょ？
久しぶりにご飯でも一緒に食べようよ」


「え〜、俺まだ仕事、

「いいからいいから、あとは明日やればいいじゃん！
私お酒も飲めるようになったんだよ？」


「へぇ〜、オレンジジュースラブだったAがな〜」


「そ、そんな昔の記憶で私止まってるの？！」



「んはは、じゃあちょい待ってて。
用意するからどっか食い行こうぜ」





うん、って頷きながら
準備をしに立ち上がるひろを見つめながら
ちょっぴり落胆。

さすがに家飲みはなかったか………と、
まだ期待しちゃってるし。

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