はちみつ色の日々

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裕太からも告白された。

その出来事に、驚きよりも何よりも
なぜだか悲しくなって泣きそうになってしまう。





「そんなことって………え？」


「最近みんなおかしいよ……。
次々に私のことを好きだ、って」


「う、うん……それは、」


「なにか賭け事でもしてるみたい」


「それは違うよ！
そんな賭け事なんて軽い気持ちでみんな告白してるわけじゃないっ」





…………分かってるよ。

みんなの瞳も、言葉も、空気も
全部真剣に伝わってる。

だからこそ…………、





「寂しい………、なんだか……」


「寂しい……？」






みんなとずっと一緒にいたのに
これからもずっと一緒だと思ってたのに。





「私が誰かを選んだら
四人でいられなくなるでしょ…？
みんなでいるのが好きで、楽しかったから……」






もちろん、いつまでも一緒にいられるなんて思ってないけど
もう少しだけ……、このままがいいと思ってしまうのは
贅沢なことなのかな。






「でも俺らはAのことが好きだからこそ
やっぱり男として独占したいんだよ」


「そ、そんなこと急に言われても……」


「例えミツだろうがガヤだろうが
他の男に触られるのも嫌なんだよ？」





不意にギュッと膝の上に置いてた手を握られて
ビクッとしてしまった。






「分かってよ、俺の気持ちも」





ゆっくり顔を上げると、重なる視線。

夕日のせいなのか、照れてるのか
ほんのり赤く染ってる耳。





「………考えさせて、」





ミツと太輔と、裕太。

それぞれの真剣な気持ちを胸に
私たちはひとつ、大人になろうとしてるんだと思う。





━━━━Fin.




楼花さんリクエスト作品でした。

間が空いてしまって申し訳ございませんでした！
しかも中途半端というか微妙な感じで
これを結末まで書くと誰かを選ぶことになるので辛いかと思い(；_；)←言い訳
と、とりあえず完結ということで…許してください…笑。


次は、政略結婚させられる主人公を
北山さんが奪いに来るお話です〜！

近々アップいたしますね(＾＾)

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