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「送ってくれてありがとうございました」
「ゆっくり寝ろよ」
「……寝れるかなぁ」
「え?一緒に寝て欲しい?」
「違いますっ」
「んはは、んな全否定すな」
全てを打ち明けてスッキリしたようなお顔で
とびっきりの笑顔を見せてくれたかと思うと
目の前に立ちはだかって、
「おやすみ」
って、一度だけ頭をポンッとしてくれた。
「お、おやすみなさい………///」
先輩のこんな甘い声、初めて聞いた。
その甘さにまんまと痺れていると
そのまま背中を向けて歩き出した。
これからこんな調子で来られたら
正直身が持たない気がする。
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********
「あ、裕太おはよう」
次の日出社すると早速裕太の後ろ姿が見えて
振り返ったその顔は酷い顔だった。
「ど、どうしたの?」
「別に」
「寝てないでしょ?
クマ酷いよ?」
私の好きなクリクリな可愛いお目目が
クマで酷いことになってる。
冷やそうか?ってカバンからハンカチを取り出すけど
大丈夫、と一言だけ呟いてエレベーターへと向かっていってしまった。
「そんなに悩んだ?」
駆け込んで私も乗り込んだエレベーター。
めげずに問いかけると
うん、って小さく頷くから
また大きく胸が痛む。
遥さんのことになると
裕太はこんなにもこんなにも必死になるから。
「今日話すんだって、遥さんに」
「うわ、昨日の今日で?早くない?」
「でも先輩の中ではずっと思ってたことみたいだし」
「それにしたってさ……」
その時ちょうど到着して開いたドアの向こうに
私たちの悩みの種、遥さんの姿があった。
「あ、裕太くんAちゃんおはよう」
そんなことを知る由もない遥さんは
いつも通りの爽やかな笑顔で私たちに挨拶をしてきた。
相変わらず朝が似合う綺麗な人。
一体何があってどんな考えになったら
この人と別れるという選択肢になるんだろうか。
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はちみつみゆ(プロフ) - yammyさん» そらジローのお話、まじで書いちゃいました。笑 何が書きたいの?って感じのくだらないお話ですけど良ければ短編集の方で書きましたので暇な時にでも覗いてやってくださいね(^^)そしてこちらも移行したのでよろしくお願いします♪ (2020年7月11日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
yammy(プロフ) - そらジローのお話も今から楽しみにしておきます!(*゚▽゚*)笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 36ae78d69b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - さっこさん» そう言っていただけて感謝ですー(;▽;)私も長編を覚悟してたんですけど、案外終わりそうだなと思いまして。笑 北玉で揺れる人生歩んでみたかったですよね…でも私実際その状況だったら玉ちゃん溺愛しそうな気がします(誰担や)移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ソフィアさん» 私もです〜!あの可愛さは罪ですよね…。私たちですら悶えてるんだから、みっくんなんてもうお顔デレデレでしょうね(^^)両バージョン完結!私もそれ考えたんですけども…どうしようかと…ちょっと考えてみますね♪移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - え?もう次で終わっちゃうんですか?勝手に結構な長編になるかと…。このお話の北山先輩めちゃくちゃ好きなので、まだまだ続いて欲しい気持ちでいっぱいです!笑 北玉の間で揺れるなんて贅沢ですよね〜!こちらのお話の更新、毎回すごく楽しみにしてます(´∀`*) (2020年7月10日 0時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2020年5月26日 10時