６ ページ6
.
「もうだいぶ暑くなりましたねぇ……」
「じゃあ手でも繋ぐ？」
「な、なんで？！？！」
「うっそーん」
その場しのぎの会話で繋ごうとしてもこれだもん。
暑いのに手繋ぐとか意味わかんないし……、
お酒が入ってるのもあるけど
急にこんな態度で来られても困る……。
「あの……、本当ですよね、今日の話」
「うん、あれは本当」
「そう……ですよね」
もういっそのこと
さっきの会話もうっそーんって言って欲しいくらいなんだけど。
「前からさ、ずっと思ってたんだよね。
遥とは同期でずっと一緒にいて告られて俺もいいいなって思ったから付き合ったけど
付き合ってみて分かった。
同期としての遥が好きなだけで
女としては好きじゃなかったって」
つらつらとそう言葉を続ける先輩に
私は足を進めながら頷くことしか出来なくて。
「そっからAのこと好きなのかなって気付くまでにはまた色々あんだけど
それはまぁおいおい話してくわ」
「………はい。」
「でも玉が相手だもんな〜。
ずっと玉のこと好きなのも知ってるしさ
なかなか今日打ち明けんのも勇気いったんだよ」
「え？めちゃくちゃサラッと言ってたのに」
「ばか、超緊張してたわ」
「ひぇー、全然そう見えなかったです」
「失礼だなお前」
「だ、だって……」
サラっと、ちょいトイレ行ってくるわみたいなテンションだったし
緊張してたとかそんな気持ちを知ったら
ますます実感せざるを得ない。
「まぁとりあえず明日遥と話すからさ。
そっからだな、どうなるかは」
「なるべく穏便にお願いしますね」
「んな事言って遥と別れられなきゃいいのにって思ってんだろ」
「……そんなことは、」
………ある。
そんな私の気持ちなんてお見通しのように得意げに笑うから
先輩よりも早歩きで足を進めた。
先輩っていつも色んなことをお見通しだから
ちょっと怖い。
ていうか私が分かりやすいのもあるかもしれないけど。
この小説をお気に入り追加 (しおり)
登録すれば後で更新された順に見れます 1132人がお気に入り
お気に入り作者に追加
この作品を見ている人にオススメ
この作品を含むプレイリスト 
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告感想を書こう！(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつみゆ(プロフ) - yammyさん» そらジローのお話、まじで書いちゃいました。笑 何が書きたいの？って感じのくだらないお話ですけど良ければ短編集の方で書きましたので暇な時にでも覗いてやってくださいね(＾＾）そしてこちらも移行したのでよろしくお願いします♪ (2020年7月11日 21時) (
レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
yammy(プロフ) - そらジローのお話も今から楽しみにしておきます！(*ﾟ▽ﾟ*)笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 36ae78d69b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - さっこさん» そう言っていただけて感謝ですー(；▽；)私も長編を覚悟してたんですけど、案外終わりそうだなと思いまして。笑 北玉で揺れる人生歩んでみたかったですよね…でも私実際その状況だったら玉ちゃん溺愛しそうな気がします(誰担や)移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ソフィアさん» 私もです〜！あの可愛さは罪ですよね…。私たちですら悶えてるんだから、みっくんなんてもうお顔デレデレでしょうね(＾＾）両バージョン完結！私もそれ考えたんですけども…どうしようかと…ちょっと考えてみますね♪移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - え？もう次で終わっちゃうんですか？勝手に結構な長編になるかと…。このお話の北山先輩めちゃくちゃ好きなので、まだまだ続いて欲しい気持ちでいっぱいです！笑 北玉の間で揺れるなんて贅沢ですよね〜！こちらのお話の更新、毎回すごく楽しみにしてます(´∀｀*) (2020年7月10日 0時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2020年5月26日 10時
