41 北山side ページ41
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「……はい、先輩のおかげです。」
「さっきは、先輩のせいですーっつって
散々言ってたのにな?」
「ゔ……そ、それは……」
「ははっ」
俺のせいでもなんだっていいんだ。
結局はこうしてこんな顔してくれるなら。
「でもさ、これだとさすがに明日
目腫れるかもしんねぇな」
そっと目元に触れると
ピクっと反応して俺を見上げてくる。
「大丈夫です、きっと裕太は気付かないし。
もう裕太の目には遥さんしか映らないと思うから……」
今までもそうだったけど、って苦笑いするAだけど
想像以上に玉は玉なりにAのことをちゃんと見て受け止めてると思う。
泣いてるだろうと俺に連絡してきたし
玉なりにAの気持ちを見越してケジメをつけるために
わざわざ丁寧に報告しに来たり。
「その分、俺がAを目に映してやろうか?」
「やっ、嫌ですっ!///」
「嫌ってお前」
完全拒否かよ。
でもまぁ顔赤くして照れてっから良しとするか。
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そっから、部屋に入っていきますか?って言われたけど
さすがにそれはまずいと断った。
この状況じゃ、部屋に二人は酷すぎる。
「あ、先輩そういえば、」
って、帰ろうとする俺の唇におもむろに触れ出して
「私のリップ移っちゃってます」
って。
人差し指で、つーって軽くなぞり出した。
「……へ?」
「電車とかで周りに見られたら恥ずかしいかなって」
「あ、おお……サンキュ」
「じゃあ、お気をつけて」
呆然としてる俺に対して
サラッと呆気なくサヨナラされ
俺はもう扉の外。
「……分かんねぇ、」
そりゃ確かにキスしたし
そのままAのリップついたまま電車とかやばいとは思うけど……
自分から急に平然と俺の唇に触れてくるあたり、
小悪魔か、天然か、鈍感かっ。
はぁーあ、って深くため息をついて
拭われた唇に触れる。
いつかはこの余韻が切ないものじゃなく
幸せなもんになればいいけどな……。
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はちみつみゆ(プロフ) - yammyさん» そらジローのお話、まじで書いちゃいました。笑 何が書きたいの?って感じのくだらないお話ですけど良ければ短編集の方で書きましたので暇な時にでも覗いてやってくださいね(^^)そしてこちらも移行したのでよろしくお願いします♪ (2020年7月11日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
yammy(プロフ) - そらジローのお話も今から楽しみにしておきます!(*゚▽゚*)笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 36ae78d69b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - さっこさん» そう言っていただけて感謝ですー(;▽;)私も長編を覚悟してたんですけど、案外終わりそうだなと思いまして。笑 北玉で揺れる人生歩んでみたかったですよね…でも私実際その状況だったら玉ちゃん溺愛しそうな気がします(誰担や)移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ソフィアさん» 私もです〜!あの可愛さは罪ですよね…。私たちですら悶えてるんだから、みっくんなんてもうお顔デレデレでしょうね(^^)両バージョン完結!私もそれ考えたんですけども…どうしようかと…ちょっと考えてみますね♪移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - え?もう次で終わっちゃうんですか?勝手に結構な長編になるかと…。このお話の北山先輩めちゃくちゃ好きなので、まだまだ続いて欲しい気持ちでいっぱいです!笑 北玉の間で揺れるなんて贅沢ですよね〜!こちらのお話の更新、毎回すごく楽しみにしてます(´∀`*) (2020年7月10日 0時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2020年5月26日 10時