9 ページ9
.
「これを、この統計とまとめといてくれればいいんだけど」
「分かりました、これですね…………?!?!」
僅かに触れた指先。
説明するのをいいことに
そこから人差し指を絡めとるように密着させられて、
「聞いてんの?」
ニヤッと楽しそうに
周りの視界を遮りながら、至近距離で顔を近づけられた。
「だっ、ゆ、ゆびっ、!///」
「じゃ、よろしくな」
そして私を弄ぶだけ弄んで
何事もなかったかのように去っていく先輩。
な、なんなの……っ?!
一応まだ彼女持ちでしょ?!
先輩がちょっとチャラめなのは知ってるけど
遥さんと付き合ってからは落ち着いてたみたいだし
また復活したあの感じが私に降りかかるなんて
想像もしてなかったんだけど。
「A?」
「へっ?!?!」
そんなことを考えてるうちにまた名前を呼ばれるから
凄い勢いで振り返っちゃうと
怪訝な顔をした裕太がそこにいた。
「何、その顔」
「あ、いや………、
裕太こそなに?どうしたの?」
「今日さ、仕事終わったらご飯行かない?」
「え?いいけど」
「うん、よし、よかった」
きっと一人じゃいてもたってもいられないんだろう。
北山先輩が遥さんに別れを告げたらどうなるのか
きっとそれが運命の分かれ道になってしまうと思うから。
.
━━━そして仕事終わり。
裕太とよく行く中華屋さんへと向かった。
「かんぱーい」
「ってテンションでもないけどね」
「・・・」
分かってるわよ。
分かってるけど、落ち込む裕太を元気づけようとテンション高くしたんじゃないのよ。
「表面上だけでも楽しくいこう、明るく行こう」
「無理。」
仕事終わりのラーメン屋さん。
自分から私を誘ってきたくせに
ちっとも盛り上げようともしない。
まぁそんなとこが裕太だけど。
1132人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつみゆ(プロフ) - yammyさん» そらジローのお話、まじで書いちゃいました。笑 何が書きたいの?って感じのくだらないお話ですけど良ければ短編集の方で書きましたので暇な時にでも覗いてやってくださいね(^^)そしてこちらも移行したのでよろしくお願いします♪ (2020年7月11日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
yammy(プロフ) - そらジローのお話も今から楽しみにしておきます!(*゚▽゚*)笑 (2020年7月10日 21時) (レス) id: 36ae78d69b (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - さっこさん» そう言っていただけて感謝ですー(;▽;)私も長編を覚悟してたんですけど、案外終わりそうだなと思いまして。笑 北玉で揺れる人生歩んでみたかったですよね…でも私実際その状況だったら玉ちゃん溺愛しそうな気がします(誰担や)移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ソフィアさん» 私もです〜!あの可愛さは罪ですよね…。私たちですら悶えてるんだから、みっくんなんてもうお顔デレデレでしょうね(^^)両バージョン完結!私もそれ考えたんですけども…どうしようかと…ちょっと考えてみますね♪移行先でもよろしくお願いします♪ (2020年7月10日 16時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
さっこ(プロフ) - え?もう次で終わっちゃうんですか?勝手に結構な長編になるかと…。このお話の北山先輩めちゃくちゃ好きなので、まだまだ続いて欲しい気持ちでいっぱいです!笑 北玉の間で揺れるなんて贅沢ですよね〜!こちらのお話の更新、毎回すごく楽しみにしてます(´∀`*) (2020年7月10日 0時) (レス) id: 6eb9e2cf38 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2020年5月26日 10時