HONEY LOVE ４

くんくんくん ページ37

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「39.5度……………、」





これから年末ってこの時期に
タイミングを見計らったなのように風邪をひいた。

しかもインフル。

せっかくのお正月休みが………。






"ごめんみっくん。
インフルの為しばらく会えません"







別に今の時期は忙しいし会う予定もなかったけど
一応送っておいたメール。

すぐに既読にはならないし
仕事だよね、と思いながら
襲ってくる頭痛と目眩と寒気で
いつの間にかそのままベッドで寝落ちてしまっていた。








.









━━━━━━ガチャガチャ…………、






「ん、………………」






どれくらい寝ていたのか
まだ閉めてもないカーテンの外の景色は真っ暗だった。

いまだにズキズキする頭と寝てても目が回ってる感覚にまた目を閉じようとするのに、








━━━━━━カチャ、トントン……、







と、リビングで音がする。

明らかに玄関の扉が開いた音と
こっちに向かってるっぽい足音。






「ひ……………っ、」






え、え、ど、泥棒…………？！

インフルにかかったうえに
泥棒にまで入られちゃったの？！？！

もう頭がパニック状態に陥って
反射的にベッドサイドに置いてある携帯を手に、


ガチャっ。





「きゃーーーー！！！」


「な、なんだっ？！？！」






大声を出した途端に
その声に驚いて見せたその姿は、





「………あ、あれ？み、みっくん……？」





見慣れた姿だった。






「なんだよ、どうした？」


「ど、どうしたってこっちのセリフなんだけどっ」






あれ？もしかして幻覚？

インフルだと幻覚見たりするっていうし
あまりにも会いたすぎてみっくんの幻覚見えちゃってる……？






「幻…………？」


「何言ってんの？熱でおかしくなってんのか？」





ぺたぺた私に近付いてくるその姿は
明らかに幻覚ではない。

いつものみっくんの香りもするもん。

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