HONEY LOVE ４

＊ ページ33

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「よし、じゃあ俺も手伝おっかな」


「え、ほんと？
じゃあ一緒に飾り付けよ〜っ！」







キラキラのプレゼントだったり
サンタのブーツだったり
見たことある懐かしい飾り付け達に
自然と気分も高まってくる。







「ねぇ、うちらじゃ一番上に星乗っけられないね」


「失礼だな、俺は一番上届くわ」


「うそ、絶対届かないよ」





は？って強がってみたけど
星を手に手を伸ばすと、






「ほーら、届いた」


「ふふ、めちゃくちゃギリギリじゃん」


「ギリギリでも届いたから〜」







あっぶね。
ドヤ顔してみたけどまじでギリギリだった。








「なんかさ、好きな人がいると
クリスマスって凄い楽しいよね」


「好きな人いなくても楽しいぞ？
仲間とワイワイして酒飲んで」


「でもやっぱり好きな人いると特別だもん」


「性なる夜だから？」


「聖なる夜ね」






へんたーい、ってジト目で見てくるAに
おりゃ、ってさっきの仕返しで鼻の下に白い綿をくっつけてやった。







「お、Aサンタ可愛いじゃーん」


「プレゼントは何をご所望で？」


「ん〜、何がいっかな〜」







なんか、なんとなく
彼女にサンタコスをさせたくなる男の気持ちがわかる今猛烈に。







「宏光サンタは何くれるの〜？」


「何欲しいの？」


「ん〜…、みっくんがいればいいかなぁ……」







前もそれでちょい揉めたけど
クリスマスは生放送のラジオがある。

このでっかいツリーと一緒にひとりでこの部屋で待ってるAを想像すると
すげぇ申し訳なくなってくる。








「じゃあちょい早いけどあげようか？」


「ん？」


「Aがもういらないってなるまで
俺をあげようかなって」


「ふふ、結局へんたーい」







大きなクリスマスツリーの前で
少し背伸びをするAの唇にキスを落とした。

毎年こうやって一緒にクリスマスツリーを出せたらなぁって
そんな未来を想像してしまう
今年のクリスマス。





━━━━Fin.

抱かれたい。→←宏光サンタ

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