キラハグ ２

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「ぎゃっ！
ちょっともう少しおっきいタオル巻いてよっ！！」


「これよりおっきかったらバスタオルになんだろ」


「だっ、みっ、見えるっ」








結局ひろ一人でお風呂に入れてあげるなんて無理な話で
ひろの座ってる足にヒカリを寝せて私が髪の毛を洗ってあげてるわけなんだけど
(私は服を着てる)









「見なきゃいいじゃん」


「そんなこと言われたって視界に入るの！」


「俺は見られても別に気にしな、

「私が気になるのーー！！」








座ってるその足元の
タオルの隙間から見えそうで見えないチラリズム。

男の人が、チラリズムが一番興奮するっていう気持ちが
少し分かっちゃってる自分が怖い。








「ったく、早く洗ってくれよ」


「分かってるよ……」







洗えるもんなら洗いたいけど
余計なものが見えそうなんだもん。

必死でヒカリの可愛いお顔を見ながら
シャンプーをしてあげることだけに集中した。









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「よし。体はひろ洗えるよね、あとは任せたっ」


「はっ？ちょ、」


「脱衣場で待ってるから、上がったら声掛けて」








もう無理、限界。

体を洗ってあげるのはもうひろに丸投げして
引き止める声を無視して、脱衣場まで逃げてきた。








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「あああぁぁぁ……もう………、」









頭を抱えてしゃがみ込んだ。


なんで漫画家なのにあんないい体してるんだろ…。

上半身の逞しさが尋常じゃなかった。

普段のお顔が可愛いぶん
あの体を見せられてしまうと、男を感じずにはいられない。









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「あーがーるーぞー」


「あっ、はいはいっ！」








ポンポンポン、と頭の中に甦るひろの身体を振り払って
慌ててまたバスルームの扉を開けた。









「ちゃんと洗えた？」


「お前がいたらもっとちゃんと洗えた」


「そっかそっか、洗えたか」








ちょっと拗ねてるっぽいひろに笑っちゃいながらも
湯船からザバッ、と上がったひろからヒカリを受け取った。

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