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「ほらほら、そんな顔しないで?
Aはゆっくり考えればいいよ」
「え?」
「ちゃんと慎重に考えて答え出せばいいんだから」
まるで私が今考えていたことを全て分かってるかのような口ぶりに
驚いて顔を上げると、大袈裟に頭をわしゃわしゃ撫でられた。
「Aは分かりやすいよね、昔から」
「先輩は鋭いです、昔から…」
「あはは、そう?」
飲も飲も、ってグラスに冷えたワインを注いでくれて
再びカチン、とグラスを合わせて乾杯を交した。
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─────数時間後。
「先輩〜…、大丈夫ですか?」
テーブルに突っ伏して項垂れちゃってる先輩。
肩を軽く揺さぶると、ん〜って反応は示すものの
完全に出来上がってしまってる。
「先輩ってそんなにお酒得意じゃないですよね」
「そんなことないよ〜」
「いやいや、完全に飲まれてますもん」
「ふふふふふ」
いつものキリッとした表情からは想像もつかないくらい
ふにゃふにゃでデロデロな先輩。
これまた無防備すぎて超絶かわいい。
「ほら先輩、そろそろ寝ましょう?」
「うん、一緒に寝ようね」
「うん………っえ?」
一緒に寝るの?!
ニコニコと私の手を引く先輩に足を踏ん張ると
キョトンと振り返った。
「大丈夫、俺のベットおっきいから〜」
「ややや、そういう問題じゃないっ」
「せっかく泊まるのに別々に寝るなんて意味ないじゃーん」
可愛い口調なくせに力だけは男らしく強くって
グイグイ寝室へと連れてかれた。
あの日と同じ寝室に、変に意識してドキドキしちゃう。
「待って?!ほんとにちょっとっ」
「だめ〜今更無理とかだめ〜」
「でも─────、っ?!」
ドサッ…、と押し倒されたベットの上。
お酒が入ってるせいで普段の何百倍も色気を含んだその瞳が
私を捉えて動けなくした。
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はちみつみゆ(プロフ) - このみさん» ごめんなさい、裕太を傷付けてしまって…。裕太も幸せになれるようになるべく書いていきますねぇ(;_;) (2021年5月29日 19時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 裕太 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ですよね、ごめんなさい(;_;)笑 私ですらも内容全く忘れてて読み直しました!笑 あんまり自分の話を読み返すことってないんですけど、すっかり昔のことすぎて( ̄▽ ̄;)あと少しで移行になってしまうのでまたよろしかったら遊びに来てください♪ (2021年5月28日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうすけ(プロフ) - お話読み返してました(笑) 前の更新からこんなに経ってたとは。。続き楽しみにしてます! (2021年5月27日 22時) (レス) id: daa492e006 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - めめめさん» せっかく見つけてくださったのにお返事めちゃくちゃ遅れてしまってごめんなさい!泣 もううさすがにお話忘れちゃいましたよね( ̄▽ ̄;)出来れば完結に向けてまた更新していこうと思ってるのでまた遊びに来て下されば嬉しいです♪ (2021年5月27日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年5月7日 18時