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「とりあえず、近々二人で飲み行こ。
いっーぱい愚痴でも相談でも聞くからさ」
「……うん、ありがと」
さすがにそろそろ真面目に開店準備をしなきゃ間に合わないな、と話を切り上げて
モヤモヤしてる気持ちに蓋をして仕事モードへと切り替えた。
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*****
「ねぇ、すんごいイケメンがAのこと呼んでるんだけど知り合い?」
お昼のピークを過ぎて
店もだいぶ落ち着いた頃、裏でドリンクを作っているとさっちゃんが顔を出した。
「え?すんごいイケメン?」
「うん、Aから聞いてる情報から分析した私の直感が正しければ
藤ヶ谷先輩な気がする」
「ほんと?」
「ちょっとこっち私やっとくから行っといで」
「うん、ありがと」
多分さっちゃんの直感は当たってる。
私の知り合いにいるイケメンなんて、裕太か藤ヶ谷先輩くらいしかいないもん。
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「先輩っ」
「あ、A」
案の定店にいたのは先輩で
窓際の席から私を見つけるなり片手を上げて
忙しいのにごめんね、って申し訳なさそうな顔を見せた。
「いえ、全然!
ちょうど今暇な時間だったから」
「そう?良かった。
一回Aが働いてるの見てみたくて、取引先の帰りなんだけど近くだったから寄ってみちゃった」
「そうなんですね、嬉しいですっ」
わざわざお店まで来てくれたことが純粋に嬉しかった。
先輩とは、あの日ベッドの上でキスをされて
寝言で奥さんらしき人の名前を呟いているのを聞いて以来だったから……。
「何か注文しました?
もうさすがにお昼は食べちゃいましたよね?」
「うん、昼は食べちゃったから
なんかドリンク貰おうかな。
オススメある?」
「あっ、じゃあ甘いのお好きですか?」
「好き好き、疲れが取れそうなあまーいの飲みたい」
「よし、お任せあれっ」
藤ヶ谷先輩は見かけによらず甘党で女子力高めなのも知ってるから
そこまで甘くもなくオシャレなドリンクを、と
メニューの中から良さそうなものをオススメした。
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はちみつみゆ(プロフ) - このみさん» ごめんなさい、裕太を傷付けてしまって…。裕太も幸せになれるようになるべく書いていきますねぇ(;_;) (2021年5月29日 19時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 裕太 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ですよね、ごめんなさい(;_;)笑 私ですらも内容全く忘れてて読み直しました!笑 あんまり自分の話を読み返すことってないんですけど、すっかり昔のことすぎて( ̄▽ ̄;)あと少しで移行になってしまうのでまたよろしかったら遊びに来てください♪ (2021年5月28日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうすけ(プロフ) - お話読み返してました(笑) 前の更新からこんなに経ってたとは。。続き楽しみにしてます! (2021年5月27日 22時) (レス) id: daa492e006 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - めめめさん» せっかく見つけてくださったのにお返事めちゃくちゃ遅れてしまってごめんなさい!泣 もううさすがにお話忘れちゃいましたよね( ̄▽ ̄;)出来れば完結に向けてまた更新していこうと思ってるのでまた遊びに来て下されば嬉しいです♪ (2021年5月27日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年5月7日 18時