恋愛注意報 ２

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「お邪魔しまーす……」


「どうぞ、散らかってるけど」






さっちゃんが変なことを言うから
変に意識しちゃって挙動不審になりながらも、ついに先輩のお家へ。

前も来たけど、あれは酔っててほぼ記憶にないし…。







「お邪魔……、しますよ？」


「え？うん、どうぞ入って入って」


「ほんとに……入りますよ？」


「はは、どうしたの、おいで」








手招きされて、意をけしてお部屋の中へ。

前よりも片付けられてる部屋に
男の人が住んでるとは思えないほどいい香り。








「だいぶ荷物片付いたんですね」


「そうそう、少しずつ片付けてようやくここまで片付いたよ」


「引越しって大変そうですよね〜。
私ずっと実家だから」


「でも親的には家にいてくれた方が安心でしょ」


「いや、最近は早く嫁に行ってくれって言われます」


「あはは、そうなの？
じゃあ俺が嫁に貰っちゃおうかな」


「………え？」








ドギマギを誤魔化すようにそんな話をしてると不意をつかれて
手土産のケーキの袋を思わず落とした。








「あらら、落ちちゃったよ？大丈夫？」


「へっ？！
あ、これ、私の好きな店のケーキ買ってきたから是非どうぞ」


「まじで？
じゃあご飯食べたら一緒に食べよ」







楽しみだな〜、って冷蔵庫にしまうと
先輩によくお似合いのシンプルなロンＴを腕まくりして
そのままキッチンでガチャガチャと作業をし始めた。


まるでさっきの言葉なんてなかったかのように。
こういうイケメンジョーク、心臓に悪いからやめてほしい。






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「ご飯作ります？」


「うん、ちょっと手伝ってくれる？」


「はーい」







二人でキッチンに立って
パスタを茹でたり、ソースを作ったり。

私なんかよりもてきぱきと手際良くて
料理をする男子なんて今までキュンとしたことなんてなかったけど
(そもそもそんな見る機会もなかった)
凄くかっこよく見えてきちゃったぞ？

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