検索窓
今日:8 hit、昨日:4 hit、合計:249,931 hit

90 藤ヶ谷side ページ41

.




「千賀さ、なんかこの辺で良さそうな店知らない?」


「この辺ですかー?」


「おいしくてオシャレな感じの」


「んー、こことかどうですか?
ちょっと高いですけど」


「あ、良さそう。美味しそうだし」







会社の後輩、千賀がスマホでその店を見せてくれて
いい感じだし、おいしそうだし
今日のAとのご飯はここに決めた。

まだこっちに来て間もないから
あんまり店も知らないし、千賀のお陰で助かってる。







「例のあの子と一緒に行くんですか?」


「そうそう、高校の時の後輩ね」


「先輩がそこまで気に入ってる子、俺も早く見てみたいな〜」


「今度一緒に店に食べに行こうよ、パスタすごいおいしかったし」


「行きたい!」


「じゃあ今度な」






嬉しそうな千賀が自分のデスクに戻るから
俺も自分の席へと腰掛けた。









.








ちょっと強引に今日は誘ったけど
そろそろちゃんと気持ちを伝えたい。

高校時代から可愛くて気になってはいたけど
玉森くんの存在もあったし、俺も彼女がいたし付き合うとかそういうのはなかった。



でも久々に再会して、どんどん気持ちが膨れ上がる。




━━ピロリン、

そんなことを考えていると
デスクの上に置いてあるスマホが鳴って
画面を見てみれば、"あんな"の文字。







「・・・」






そのメールを開いてみれば
"会いたい"という一言が届いていた。




"もう一回会ってくれないかな?"

"もうすぐ日本に帰るから一度会って欲しい"




メール画面をスクロールすれば出てくるそんなメッセージ。

返事を返してないから一方的に来るばっかりで…、
いや、返してないというかなんて返したらいいのか分かんなくて保留にしてる感じなんだけど。








今更会ってどうすんのか、
今更会って何を話すのか。

俺にはそのあんなの気持ちが分からなかった。

91→←89



目次へ作品を作る感想を書く
他の作品を探す

おもしろ度を投票
( ← 頑張って!面白い!→ )

点数: 9.9/10 (395 票)

この小説をお気に入り追加 (しおり) 登録すれば後で更新された順に見れます
2154人がお気に入り
違反報告 - ルール違反の作品はココから報告

感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)

ニックネーム: 感想:  ログイン

はちみつみゆ(プロフ) - このみさん» ごめんなさい、裕太を傷付けてしまって…。裕太も幸せになれるようになるべく書いていきますねぇ(;_;) (2021年5月29日 19時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
このみ - 裕太 (2021年5月29日 10時) (レス) id: 25b3f023e7 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - ちょうすけさん» ですよね、ごめんなさい(;_;)笑 私ですらも内容全く忘れてて読み直しました!笑 あんまり自分の話を読み返すことってないんですけど、すっかり昔のことすぎて( ̄▽ ̄;)あと少しで移行になってしまうのでまたよろしかったら遊びに来てください♪ (2021年5月28日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
ちょうすけ(プロフ) - お話読み返してました(笑) 前の更新からこんなに経ってたとは。。続き楽しみにしてます! (2021年5月27日 22時) (レス) id: daa492e006 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつみゆ(プロフ) - めめめさん» せっかく見つけてくださったのにお返事めちゃくちゃ遅れてしまってごめんなさい!泣 もううさすがにお話忘れちゃいましたよね( ̄▽ ̄;)出来れば完結に向けてまた更新していこうと思ってるのでまた遊びに来て下されば嬉しいです♪ (2021年5月27日 21時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)

作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ

作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年5月7日 18時

パスワード: (注) 他の人が作った物への荒らし行為は犯罪です。
発覚した場合、即刻通報します。