恋愛注意報 ２

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「飲み会二人で抜け出すとかさ
本当だったらこのままホテル行くのが正解なんだけどな〜」


「え？！」







ホテル？！？！
てかそんなのに正解なんてあるの！？！






「でもまぁ、お子ちゃまのAちゃんに合わせて
ゲーセンとか行っとくか」


「お子ちゃまにお子ちゃまって言われたくないっ」


「じゃあホテル行く？」


「い、行かないってっ///」


「んはは、そうだボーリング行こうぜっ」







戸惑わされたり、怒らせたりするくせに
自分は余裕げに私をリードしてくる。

当たり前のように手を繋いでくるから
振りほどくことも出来なくて、ただただ小さい子みたいについて行く自分がなんか……、
不思議な感覚。







「……私、ボーリング下手だよ？」


「うん、上手なんてこれっぽっちも思ってないから想定内」


「ちょっとぉ！」


「でもほら、なんか体動かしたくね？
ホテルで体力消費出来ないぶん、ボーリングで発散する」


「………チャラ、」


「ホテルに無理やり連れてかないだけ真面目だろっ」








ま、確かにそうなんだけど。

ボーリングなんて何年ぶりだろ、って
ちょっとだけウキウキしながら夜の街を手を繋いだまま歩いた。








.







.








「北山くんすごいっ！」


「んー、まぁこんなもんかな」


「私の倍くらいのスコアじゃん…」


「Aちゃんはまじで期待を裏切らねぇな」


「ね、教えてよ〜っ！私も上手くなりたい！」


「おう、いいよ」







北山くんの想定内通り
ぜんっぜんスコアが伸びない私のボーリング。

コツを教えてもらおうとボールを手に取りレーンの前に立つと
後ろからふわっと抱きしめられる形で腕をとられた。







「？！？！」


「そのまま肘伸ばして」


「えっ、ちょっ、」


「もうちょい腰も落とした方がいいな」


「やっ、///」







腕だけじゃなく、腰まで触れてくるから
ボーリングどころじゃない。

あわあわしてる私に
後ろで笑ってる北山くんの声が耳元でダイレクトに聞こえてくるし






・・勘弁して。

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