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「ていうか、別に裕太には関係ないでしょっ」
「あっ、なんだその言い方は!」
「だって別に私が北山くんと何をしようがいいじゃん」
「はぁ?!」
せっかく心配してくれてるんだろうけど
いつもみたいな言い合いになっちゃって
お互い、むむむと譲らず。
「俺は正直、Aの熱がどうこうよりもそっちの方が心配だったのに」
「え?」
熱を心配して来たんじゃないんかい、と
反論を続けようとすると
「今更他のやつにAを取られてたまるかよ」
少し低くなったその言葉と共にギシッ…、っとベッドが音を立てて
目の前が裕太の顔でいっぱいになったと同時に
触れた唇。
何が起きたのか理解出来ず
ただただされるがまま、目を瞑ることもせずに呆然としていた。
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「………え、」
「ちょっとは俺のこと
男として意識してよ、ばーか。」
離された裕太の唇に
私が日常的につけてる色つきリップの色がほんのり移っていた。
ここでようやく放心していた体が動いて
両手で勢いよく自分の唇を抑えた。
「な、なにするのっ?!?!」
「ちゅー。」
「はぁ?!?!」
何この子?!正気なの?!?!
平然と答える裕太に信じられなくて
ドン引いた目で無意識に見つめてしまうと
唇を抑えていた両手を引き寄せられて
ちゅっ……、と
もう一度唇が触れた。
二度目のキスは、リアルに柔らかい感触まで感じられて
一気に顔がカーッと熱くなった。
「ばっ、な、なんなの?!///」
また慌てて両手で唇を抑えようとするのに
裕太の片手で押さえつけられててビクともしない。
「俺だって男なんだからちゅーくらいするよ」
「いや…、だからって私にする必要ある?!」
「あるよ、ある。大あり。」
「意味わかんないんだけど…っ!
裕太にとってはキスなんてどうってことないかとしれないけど、私には貴重な、
「だからじゃん」
「え?」
また近づいた裕太の唇に
体に一気に力がこもった。
「Aのこれからの恋愛経験は全部
俺のものにしていきたいから」
目を逸らせない真っ直ぐな眼差しに
三度目の唇が重なった。
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はちみつみゆ(プロフ) - かおたまさん» コメントありがとうございます!玉担さんなのですね、どうしよう…裕太をもう振ってしまった…あわわ。でも先輩にも北山くんにもキュンキュンしてもらえて良かったです!なるほど、それぞれの結末ですね〜私もそうしたいのですが、余力があれば書いてみますね! (2021年6月2日 22時) (レス) id: cbb2d30d12 (このIDを非表示/違反報告)
かおたま(プロフ) - 北山くんの主人公ちゃんのために早く大人になりたいってとこにキュンキュンしちゃいますが玉担なもんで裕太も捨てがたいからのでも藤ヶ谷先輩にも甘〜く愛されたいし〜ってなって選べません(笑)それぞれのルートの結末が見たいです! (2021年5月30日 11時) (レス) id: ca2b33aabb (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - あきさん» あきさん!参戦したのですね?!もうコメから興奮が伝わってきて私までギャーってなってます!笑 やられました?北山さんに抱かれました?笑 ほんと色気増してます!留まることのない色気に好きが増して時々怖くなりません?!(爆)移行先でもよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちょうすけさん» やっぱり北山くんですよねー!裕太も一応気持ちを伝えたのであとは藤ヶ谷先輩これから頑張ってみます^^*上手く書けるか不安なのですが移行先でもよろしければ遊びに来てくださいね。涙 少しずつ気持ちを変化させながら更新していきたいと思います♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
あき(プロフ) - そしてこの流れで(笑)やはりみっくんに1票です!笑本当に、年々色気が増していっている気がする(//∇//) (2019年5月7日 0時) (レス) id: 8dc069f5ba (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年2月21日 20時