恋愛注意報

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「北山さん、小学校の先生になるんですかっ？」


「うん、まぁまだ赴任先は決まってないけどね」


「すごーい！頭いいんですねぇ！」


「いやいや、小学校の先生なんてそんな大したことねぇよ」


「そんなことないです！すごいです！」





「・・・」









食事も始まり、名の通りみんなが自由に交流してる。



”俺の隣あんま離れんな”
とか言ってたくせに、自分が離れてんじゃん。

さっきの女の子、有紗ちゃんにロックオンされて
北山くんも満更でもなさそうに話してるし。








私はひとりで焼き鳥の串をガジガジしながら
むかむかむか。





むかむか………？









えっ、この感情って、









「あはは、面白い北山さん」


「いやほんと、まじだって」






きゃは、って北山くんにボディタッチしてるのを見て

更にむかむか、もやもや。








・・・嫉妬？








.








「ひーーー！！違う違うっ！！！」







ぶんぶん一人で頭を振って
目の前のお酒を一気飲みした。

なんで私が北山くんに嫉妬すんのよ、
しっかりしてよ…、と自分に喝を入れてると



ぶるっ、と震えたポケットに入れてた携帯。









「……裕太だ。」






取り出すと裕太からのメールが届いていて

”今出れそうならちょっと出てこれる？”って。








「ん…？」







私が今日から研修なのは知ってるはずなんだけど
とりあえずその場をあとにしてホテルを出ると
山だからかぶるっと震える寒さに身震いをした。

辺りを見渡すと見覚えのある車によりかかった裕太が、スーツ姿で立っていた。









「裕太っ、どうしたの？」


「あ、いや、ちょっと取引先の場所からここ近かったからさ、寄ってみたっつーか…」


「え？こんな山に取引先があるの？」


「う、うん…、ち、近くになっ！」


「へぇ〜、手広くやってる会社だね」


「ま、まぁ、それより、どう？研修」







なんだか様子がおかしいけど
私も別に特に気にすることもなく、裕太の隣に並んで車によりかかった。

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