恋愛注意報

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「疲れた……。」









あれから無事に山頂まで迎えが来て
北山くんと一緒にそれぞれ家まで送ってもらった。

最後まで北山くんは私を心配してくれていて
しんどかったら連絡してよ！って念を押される始末。









「意識……してるのかな……。」







”俺のこと意識してくれてるってことでしょ”



その北山くんの言葉が私の心の中に疑問を残した。

意識してるかしてないか、っていったら
してなかったらあんなにドキマギもしないと思うし
でも意識してるか、って言われたら………、



「うーーーーん……、」









意識してる、ってのはまた違うような。

そもそも意識ってなんなの。
何を意識してるの？(くどい)









「はあーあ、もう分かんないっ」








頭の使いすぎでまた熱が上がりそうで
一旦思考をリセットして部屋のベッドに寝転んだ。








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いっぱい寝たはずなのにまだ寝れそう。

遮光カーテンを閉めて暗がりな部屋で
温かい布団に包まれれば、必然的に思い出しちゃう北山くんの温もりと香り。


意識してるとかそういうのは答えが見つからないけど
とりあえず嫌ではなくて、とっても安心した。

そして胸もドキドキしたっていう
それだけが事実。









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──────ドンドンドンッ、


「・・・？」






部屋のドアを叩くようなその音にふと目を覚ました。

開けきらない目を擦れば
バンッ、と勢いよく開いた扉。








「Aっ？！大丈夫っ？！？！」








キーン、と耳に響く大きなその声に
無意識に顔をしかめてベッドから上半身を起こした。








「裕太、どうし、

「熱は？平気なの？！
病院行った？！薬飲んだ？！」







ガシッと肩を掴んで、珍しく物凄い勢いな裕太に
戸惑いながらも大丈夫だよ、と告げると
少しだけ私を掴んでる力が弱まった。

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