恋愛注意報

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「………ん、」







頭いたい…、ガンガンして割れそう…。

しかもなんかお腹あたりが重い…。

おもい………、








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「えっ………？」









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重い瞼を開けると
白いカーテンの隙間から漏れる光に照らされた
見慣れない光景。

部屋の隅に何個かダンボールが積まれてて……、









「？！？！？！？」









隣には眠ってる先輩がいて、
さっきからお腹に感じてた重さの違和感は、トップスの裾から侵入してた先輩の手だった。









「きゃーーー！！！」


ドスッ、









「いった……、」









勢いでベッドから転がった私。

その騒がしさに微かに動いた先輩は
ゆっくりとこっちに寝返りをうって、目を開いた。









「う、え、ふ、せ、せんぱい、」


「………おはよ、」


「お、おはよ…？ございます……」


「あー……、やばい頭痛い」








ベッドの上で体を丸めて、








「Aは？平気？」








ベッド下に転がった私にそのまま腕だけを伸ばし
頭を優しく撫でた。









「あ、の……、この状況は…？」








状況的にここは先輩のお家だよね…。

そして、なんで一緒に寝て…、ってか
なんでお家に来てるんだっけ…？







寝起きと、頭の痛さでうまく働かない脳をフル回転。









「覚えてない？」







コクコクと首がもげそうなくらい頭を縦に振ると
吹き出すように笑ってから、頭を撫でてた指が唇へと触れた。









「可愛かった、A」


「えっ？！？！」





なななな、なにが？！？！





「でも大丈夫、何もしてないから」


「何もしてない？！」


「うーん、いや、したかな？」


「ええっ？！」


「はは、まぁとりあえず帰らなくて大丈夫？
Aまだ実家だよね？親御さんとか」


「はっ！！そうだった！！」







この歳になって親を気にするのもおかしい気がするけど
平凡に育った私は無断外泊なんてしたことないし。

慌てて近くに置いてくれてたカバンから携帯を取り出すと、









「………裕太？」








着信履歴にあったのは、親でも自宅でもなくて
裕太の名前が五個並んでる画面だった。

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