欲しい愛と、知らない恋 ３

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「わたしが、玉ちゃんと付き合う…？」








あまりに真剣に告白されたから
その言葉が壊れた心に染み込んで
じんわりと暖かくなったけど、









「…なんか想像できない…」








もちろん玉ちゃんはかっこいいと思うし
優しいし、話してて楽しいし好きだけど

付き合うとなると違う気がする。




だって、玉ちゃんとキスとかするわけでしょ？

なんならキス以上のことだって……、









「ないないないっ、ダメだよそんなのっ」








ぶんぶん頭をふって
リアルに想像してしまった玉ちゃんとの行為を頭からかき消した。

なんでか分かんないけど
背徳感がすごいっ。






するとその様子を見た玉ちゃんが
ぶすっとした顔で
私の腰を引き寄せ、一気にまた距離を近付けた。

途端に胸がドキッとなった瞬間。









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「じゃあ試してみよ？
おれも男だってこと、分からせてあげる。」




「えっ───、」









その言葉を理解する頃には
もう玉ちゃんの唇が私の唇を塞いでて
目を閉じることも出来ずに
目を見開いて、目の前にある玉ちゃんの顔を見つめた。







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「ん…っ、ふっ、」







この前みたいな軽いチュッ、なんてもんじゃなくて
柔らかい唇が深く私を求めて吸い付いてきて
抵抗する力さえも奪ってく。









「…っ、ちょっ、…たまちゃ…んっ、」









一瞬唇が離れた隙をついて胸元を押しやると
ちゅっ、と音を立てて離れた唇。

少し乱れた息を整えながら玉ちゃんを見上げると
ぺろっと唇を舐めあげた。









「ど？俺だって男だったでしょ？」


「そ、それは分かってるからっ、」


「……分かってないよ」








少し低めの声と同時に視界が反転して
目の前には天井と玉ちゃんの顔があった。







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「俺は男だから、こうやってAのことを女の顔にも出来るしね？」


「…え？」


「その目も唇も、身体も。
俺のこと煽るみたいに求めてるでしょ？」









・・・そっか。

玉ちゃんは私のことを女として求めてくれてるけど
ひろは私のことをペットとしてしか求めてない。


そんなひろに、女を出して求めてしまった私は
もうペットでいる資格なんてないんだ。


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