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「あ、玉ちゃん」
「おっはよーん」
翌朝、マンションのエントランスに出ると
玉ちゃんが壁によりかかり携帯をいじりながら
私を見つけるなり、駆け寄ってきた。
「おはよ、どうしたの?」
「ん?Aを待ってた」
「え?私を?」
「一緒に行こうかと思って」
どうせ電車でしょ?って
携帯をポケットにしまうと、そのまま歩き出した。
「そんな、わざわざいいのに…」
「だって心配だったし」
「大丈夫だよ、もうペットやめることにしたから」
「え?」
「部屋とかまた新しく見つけて
落ち着いたら、出てくことになったよ」
驚きでわざわざ足を止めて私を見た玉ちゃんに
スタスタと追い越して、先を歩いた。
「えっ、ちょっと待ってどういうこと?!」
「どういう、ってそのまんまの意味〜」
「はぁ?なんで急にそんなっ、」
「彩月さんがいるんだもん。
私がいたら邪魔でしょ」
わざわざこの話をぶり返すのも嫌で
淡々と何も考えずにそう報告する私に
玉ちゃんは後ろから私の腕を掴んだ。
.
「………なに?」
振り返ると朝日に照らされて
キラキラしてるその姿が
今の私には眩しくて目を細めた。
「ちゃんとミツの話聞いたの?」
「聞いたよ。
ていうか、玉になら安心して任せられるとも言われた」
「え?」
「玉はいいやつだから、って…」
「うそ、ごめんっ!
俺がミツにAのこと好きだって言ったからっ」
「んーん、大丈夫。
その方がひろも気兼ねなく彩月さんのとこに行けるしね」
昨日はあれから
いつも通りお風呂に入ってアイスを食べて、一緒にベッドに入った。
でもいつもと違ったのは
キスがなかったこと。
もちろん、それ以上のことも。
それがまた私を苦しくさせて
飲み込んだはずの本音が
胸の中で悲鳴をあげていた。
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はちみつ(プロフ) - いちご大福さん» またコメント見落としてました…ごめんなさい。涙 いちご大福食べる度にきっといちご大福さんを思い出します^^*笑。また恋愛注意報の方も更新最近がんばり始めたのでよろしかったら遊びに来てくだされば嬉しいです♪お待ちしてます(^ω^) (2019年5月9日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ちぇりさん» コメント完全に見落としてましたぁ!涙 また色々と新作も出してます!また遊びに来てくださいね(´;ω;`)妄想開花でお顔ゆるゆるなんて想像したら可愛すぎたんですけど。笑 是非また恋愛注意報の方で待ってマース! (2019年5月9日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
いちご大福(プロフ) - はちみつさん» 全然大丈夫です(o^^o)あ!そーなんですか!私は一昨日食べましたよ!笑(謎の偶然)ハラハラされてるんですね笑全然大丈夫ですよ笑ちゃんと読んでます(^-^)早速新しい作品読んでますよ〜笑 (2019年2月26日 23時) (レス) id: 57e1aef37f (このIDを非表示/違反報告)
ちぇり(プロフ) - はちみつさん» 全然大丈夫ですよ(^^) 妄想開花でお顔がゆるゆるでございます笑笑 新作、きちんと読んでますよ!完結したあとか、もしかしたら途中でまたコメント欄に出てくるかもです笑笑 (2019年2月25日 23時) (レス) id: 778e3b2267 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - yammyさん» そうですよね、せっかく恋人同士になれたのでもっとイチャイチャすべきですよねぇ(´;ω;`)にゃんにゃんプレイ書きたかったんですけど(爆)機会があったらいつか書けたらいいなって思ってます♪新作も出しましたので良かったら遊びに来てください♪ (2019年2月25日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2019年1月5日 14時