唇で語れたら。２

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少し汗ばんでる体と
ひろの体温で温まってるベット。

全身がひろの香りに包まれて
私まで熱に侵されてるみたいにクラクラする。








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「………風邪、うつったらごめんな？」









その言葉と同時に
そのまま後頭部を引き寄せられて
熱い唇を押し付けられる。


その熱い吐息が気持ちを高まらせて
どんどんと深くなっていく。









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「………、んっ、」




「苦しい？」






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唇を離して、潤んだ瞳で私を捉えながら
優しく前髪を撫でた。








「うん、ひろが熱すぎて苦しい」


「そんな熱い？」


「だいぶ熱いよ？
もっかい熱はかろ」


「はからして〜」


「はいはい。」







さっきまでの色気はどこへやら
また子供みたいに戻っておねだりしてくるから
ひろの腕から抜け出して、近くに置いておいた体温計を手にベットサイドへと戻った。








「はい、体温計いれてくださーい」


「どこに？ケツに？」


「ばか。」







うひゃっ、て笑うその姿もいつもより何となく元気もないし
早くはかってよ、って無理やり体温計を首元から差し込んだ。







体温計にヒヤッ、としたのか少し肩をすぼめてから





「ごめんな。」






って、小さく呟いた。









「え？何が？」







体温をはかりながらそう言うひろにキョトンとした。







「準備もしてもらったし、今日はさすがにえっち出来そうもない」


「……は？」







準備もしてもらったし、ってのは納得だけど
えっちも出来そうもない……？








「ごめん、期待してたっしょ？」


「はぁっ？！///
別にしてないけどっ！」


「うっそつけー」


「嘘じゃないっ！///」


「いやだって可愛い下着つけてんだべ？」






どれどれ？って私の服を捲ろうとするから
その手をべしっと叩いてやった。








「いって！！」


「ばか！」







本当に熱あるの？ってくらい
こういうことになると途端にイキイキするひろを睨みつけると
ちょうどピピピ…、っと鳴った体温計。

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