唇で語れたら。２

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「オッケー……かな？」









とりあえず今までの経験を活かして出来ることをして教室の準備をし
一応冷やし中華も作ってみた……けど……、









「病人に冷やし中華は酷か…？」








さっぱり系ではあるけど、消化は良くないだろうし
さすがに食べないよねぇ……。


ひろの大好きな卵多めの冷やし中華にラップをして
冷蔵庫に入ってた冷ご飯で、卵多めのお粥を作ることにした。








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「ひろ〜…？」








そろそろ子供たちも集まり出す時間。
(今日はゆいと君はお休みらしい)


さすがにそろそろ起こさないと、とベットルームを覗くと
この真夏に布団を頭までかぶって寝ているその様子に
やっぱり具合悪いんだな〜って。








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「ひろ？
そろそろ起きないとだよ？大丈夫？」







ベッドサイドにしゃがみこんでそっと声をかけると
少し息を荒くしてるひろがゆっくりと目を開けた。






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「あー……、やべ。
もうそんな時間？」


「うん。平気？起きれる？」






目を擦りながらだるそうに言うから
心配になって顔を近づけると







「んー、起こして。」


「え？」


「起こして〜」








ん、って目を瞑って
仰向けに寝転びながら両手を上に上げた。









「どうしたの？甘えたさんになってる」


「だって俺病人だし〜」


「さっきまで平気平気言ってたくせに」


「いいからいいから、早く〜」









瞑ってた目を開けて、熱を持ったその瞳で見つめられれば
その熱にやられそうになる。








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「……はい。」








少しの期待を胸に、立ち上がって両手をひろに差し出せば
そのままその手を引っ張られて、ベットへと沈められた。

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