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「撫でてほしいな…」
「ん?」
「髪の毛撫でてほしい…」
胸元から顔を上げずにそう言うと
そんなんでいいの?って言いながらも
優しくナデナデしてくれる。
時に髪の毛を掬ってくれる指すらも優しくて
目を瞑って全身でひろを感じた。
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「…きもちい…」
「ほんとに猫みたいになってんな」
「猫みたい?」
「うん。
毛繕いしてあげると、トローンて気持ちよさそうにするじゃん猫って」
確かに。
その猫の気持ちが分かってしまうほど
今の私はペットになりきっちゃってる気分。
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「他にご要望は?」
「え?まだいいの?」
「おう、存分に甘えてよ」
撫でてくれる手のひらはそのままに
まだまだ甘やかしてくれるとのありがたいお言葉。
んー、と身を預けながら頭を悩ませていると
頬にかかっていた髪の毛を耳にかけられて
そのまま耳へと触れる指先。
「……っ、///」
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耳朶からツー…、となぞられ
突然のことに思わずピクリと反応した。
「耳、弱い?」
耳に入るその声と
触れる手の動きのダブル攻めで
全神経が左耳に集中してる。
「よ、弱くない…っ」
「うそ、絶対弱いと思うぞ?」
「そんなこと、───っ、///」
不意に耳朶からつたって首筋に降りた指先に
もう我慢できずに顔を上げた。
「首はだめだからっ、」
「んは、首筋が弱いのは認めんだな」
「だ、だって首はみんな弱いでしょ…」
ふーん、って余裕たっぷりな表情のひろと
至近距離で視線が重なる。
吸い込まれそうな瞳と
誘うように私に触れる指先。
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どきどき、と鼓動を早ませながら
もっと触れたい。触れられたい。
って思った瞬間を見計らったように──
「キス、したいでしょ?」
って、私の心を見透かして言い放った。
と同時に、
目線が私の唇へと降りたかと思うと
あっという間に後頭部を引き寄せられ、唇が重なった。
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はちみつ(プロフ) - アイシュさん» なかなか玉担さんってここでお会いすることってないので嬉しいですヽ(´▽`)/はい♪移行先ではみっくんほどではないですけど、玉ちゃんも重要になってくるので是非よろしくお願いします^^* (2019年1月6日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - moraさん» ひろが優柔不断でグダグダなってしまってるんで、なんとか持ち直したくてじたばたしてます、今( ̄▽ ̄;)笑 フラグカモンですか(爆)では移行先でもかるーくフラグギリギリで頑張ってみますね!笑 (2019年1月6日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
アイシュ(プロフ) - えそうなんですか!!その展開楽しみすぎます!!北玉のお話すごく好きなので、移行先でも読ませてもらいます!(^o^) (2019年1月5日 21時) (レス) id: 9a45185319 (このIDを非表示/違反報告)
mora(プロフ) - え?どのへんがグダグダ?まっったくもってグダグダしてないのですが…。そして、わたし個人的にはフラグかもん 笑個人的にですよ?笑おふろからのくだり、最&高だったんですけど♪ (2019年1月5日 18時) (レス) id: daf44fdab0 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - アイシュさん» おお!!たま担さん!!待ってました!移行先でその展開になりつつあります!(ネタバレ笑)玉担さんにもドキドキしてもらえるように頑張りますね♪移行先でもよろしくお願いします^^* (2019年1月5日 15時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2018年10月16日 20時