欲しい愛と、知らない恋 ２

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こういう時の男の人って
どこからこんなに色気が出てくるんだろ。









「……お仕置き？」


「玉と、何してたの？」


「ご飯食べて…、」


「食べて？」


「飲んでたから酔っちゃってて…、」


「で？」


「で………、」







”好きかも？”って言われて
ギューってされました。

って、
わざわざそこまで言うべきなのかと言葉に詰まると、








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「ちゃんと俺のことだけ見ててよ。」









俺のでしょ？って言葉を付け加えると
一気に距離を詰められて、唇を奪われた。









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「……んっ、…」








独占欲を表すように強く重ねてくる唇にされるがまま
目の前のひろの腕をギュっと掴んだ。



──その瞬間
僅かに開いた下唇をあむって食べられて、









「口開けて？」









って。

その言葉に従順に小さく口を開けると
侵入してくるひろの舌に、思わず体がビクッとなった。









「……っ、…」









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目を開けると、熱を持ったひろの瞳と目が合って
それだけでもう身体が熱くなる。



いま私は
目の前のこのご主人様に唇を奪われてる。

その支配感を噛み締めるようにまたゆっくりと目を閉じた。









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「…っはぁ、」









どのくらい唇を重ねてたんだろ。


ちゅっ…、と音を立てて離れた唇に
呼吸荒く、その腕にしがみつきながらひろを見上げた。


角度を変えて何度も重ねて
焦らすように下唇をあむってされたり
噛み付くようなキスをしたかと思えば
優しく舌を絡め取られたり。



キスだけで全身の力が抜けるほど
身体が熱くなって
もっともっと…、って。

きっと無意識にそんな表情をしてたんだと思う。









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「……もっと、してほしい？」









濡れた唇を指で弾かれて
そのまま降りていく指先が、首筋から胸元へとつたった。









「でも、してあげないよ。
お仕置きだから」









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片方の口角を上げて笑ったひろが
あまりにも色気を含んでいて
ゾクゾクとまた、身体が熱く熱を持った。

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