欲しい愛と、知らない恋 ２

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「おじゃましまーす」


「あいあい、どうぞ」







二度目の玉ちゃんのお部屋。

この前は酔っ払ってたし、改めてこうやって入ると緊張する…。




入るのを躊躇する私に気付いたのか
早くしてよ、って背中を押されて
綺麗にされたお部屋へとお邪魔した。








「ご飯は食べてきたんだよね〜？」


「うん、玉ちゃんは？」


「俺食ってない」


「えっ、早く言いなよ！
何も買ってきてないじゃん」


「いいよ、A食べるから」


「はいはい、何か作ろっか？」


「流すな〜！」








もはや玉ちゃんのこういうのは流すしかない。

どうせ本気じゃないんだろうし
ドキドキしちゃダメだ。









「でも冷蔵庫にも何も入ってないよ？」


「わ、ほんとだ…」








冷蔵庫に向かった玉ちゃんについて歩いて
開けられた冷蔵庫を一緒に覗き込んでみるも、ほんとに何もない。







「平気だよ、そんなお腹すいてないし」


「……そう？」


「それよりお風呂とか入るでしょ？
着替えどうする？」


「………あ、」








そうだった。
下着も部屋着も全部ひろんとこだ…。


下着取りに来ました♡って
嫌味ったらしくいっそ乗り込もうかと思ったけど(怒り復活)

さすがにそれはやめとくか。









「ブラとパンツならあるよ？」


「へっ？！」







まさかのその玉ちゃんの発言にクルリと玉ちゃんをガン見。

ま、まさかそんな趣味が…っ？！






「前によく家に来てた子が
新しい下着セット置いたまんま来なくなっちゃって」


「……あぁ、そういうこと、」


「ちょっとAにはサイズ大きそうだけど」


「こらーっ！」


「んはは、」








無邪気に笑ってるけど
下着置いてく女の子がいたとか
結構……あれだよね。


玉ちゃんも結構遊んでるのかな。

ひろもイケメンだと思うけど
玉ちゃんもかなりのイケメンだもんな〜。

高身長なのに、お顔は可愛いし
ふにゃふにゃしてて癒されるというか。









「どうする？使う？」


「あ…うん、お借りしようかな」


「あーい」







ちょっと待っててね、って
多分寝室らしき所に向かって、下着セットを取りに行ってくれた。

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