欲しい愛と、知らない恋 ２

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「……ねぇ、私どうしたらいいの…？」







結局彩月さんの押しに押されて
泊めることを了承しちゃったひろ。

その彩月さんがお手洗いでいない隙に
じとーっと思いっきり
今までにないくらいに、睨んでやった。








「…どうすっかな。」


「どうすっかな、じゃないよー！」







そんなオコな私とは裏腹に
無責任な一言。

私の事を引き取ってくれたなら
ちゃんと責任もってほしいんだけど…。








「だってあいつ、一回言い出したら聞かねぇんだって」


「そうだとしても
私も一緒に暮らしてるんだからさぁ…」








ちゃんとそういうとこ考えてほしいし
そもそも彩月さん、旦那いるんでしょ？

理解し難いんだけど。

いくら幼馴染みとはいえ
旦那以外の男の部屋に泊まる？

そもそも、もうひろの部屋には
至る所に私の所有物があるから
女の影がありまくりだと思うし、

まぁでも別に
ペットとして私を住まわせてる、ってことがバレなければ
女の影があっても問題はないのか？

てか！社長なんだから
ちょっとくらい遠くてお金かかったって
タクシーで帰してもい、



「玉んとこ泊まる？」


「はっ？」








心の中でひろへの(彩月さんにも)文句が止まらない中
その思いがけない言葉に開いた口が塞がらなくなった。








「玉んとこなら俺の部屋のすぐ下だから
ペット預けるなら安心だし」


「はっ、ちょっ、なにいっ、」






「あー、お腹いっぱーい」









ひろに詰め寄ったところで
タイミングよく戻ってきてしまった彩月さん。

お腹をさすりながら満足そうにひろの隣にまた座り込んで
また必要以上に距離近いし。








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「………気にくわないぞ。」


「え？」


「あ、いやっ、なんでもっ！！」







思わず心の声を口にしてしまって彩月さんに不思議な顔をされたから
慌てて誤魔化して、またウーロン茶を喉に流し込んだ。




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