優しい雨

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「あちぃ〜」







何だか結局あまり食べる気分にもなれなくて
ラップをして冷蔵庫に入れてると
ホカホカになったみっくんがタオル片手に戻ってきた。









「あ、髪の毛乾かしてきてよ〜」


「めんどいからいいや」


「髪の毛痛むよ〜？乾かしたげよっか？」







わしゃわしゃしてるみっくんに
ドライヤーを取りに行こうと立ち上がると







「それより、しよ」


「え？」


「ずっとしてねぇじゃん？」


「えっ、でも…っ」


「Aもしたいっしょ？」








久しぶりのみっくんの熱い体温とか
耳元から入り込んでくる掠れた声とか
誘うような目つきとか。


求められて嬉しいはずなんだけど…。









「…ん…っ、」








気持ちいいキスも、指も大好きなんだけど。








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私、髪の毛少し切って少し暗くしたんだよ？

さっき玉ねぎ切る時に人差し指切っちゃったの。

ペディキュアもキラキラ可愛く新しくしたんだ。

先週、幼馴染のゆっこに子供が産まれたの。





みっくんに話たいこと、聞いてほしいことが沢山ある。


オチのない話ばっかだな〜、ってバカにされながらも
聞いてほしいよ…。









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───・・



「寝ちゃってるし…」






行為後、やっぱり疲れてるのか裸のまま寝ちゃってる腕枕の中
もぞもぞと可愛らしい寝顔を見つめて
柔らかい頬をつつくと、んぅ〜って顔をしかめるのが可愛い。






「少し太ったんじゃない？」






外食ばっかりしてるからだ、絶対。


みっくんは最近なにしてるのかな。

何があって、どんなことに喜んだの？





一緒にいるはずなのに遠い。

一緒にいるはずなのに寂しい…。








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「…みっくん。」








今のあなたに、私は必要ですか…？

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