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「あれ?知り合いですか?」
「えっ?あ、いや…」
「みっくん、って呼んでましたよ?」
やべ。
こいつ彼女です、なんてさすがに言えねぇし。
チラッとAを見ると視線がぶつかって
「あの〜…、あれ、……地元の友達の妹でさ!
久しぶりだな、A!」
「あ…、う、うん。久しぶり…。」
咄嗟にAも合わせてくれたものの
ちょい無理あったか?
でも簡単に、そうなんだ〜って納得してる様子のその子にホッと胸をなでおろした。
「…じゃあ、私急いでるんで…。」
「えっ、ちょっ、
「じゃあ北山さん行きましょ〜!♪」
ペコッて頭を下げて
そのまま俯くようにして俺たち二人の横を通り過ぎる瞬間
冷たい風と共に
ごめんね、って言葉が耳に届く。
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「……わり。ちょっと二階堂達と先入っててくんね?」
「え?どうしてですか?」
「ちょい用事思い出してさ、すぐ行くから」
「えっ、でも、」
「二階堂!わりぃ、この子も一緒に先行っといて!」
え〜?って頬を膨らますその子にごめん、って手を合わせて二階堂に託して
反対方向へと足を早めた。
彼氏に”友達の妹”だなんて言われたのに
”ごめん”なんて謝ってきて。
何がごめん、なんだよ。
ごめん、はこっちだろ…。
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「Aっ!」
チェックのマフラーをグルグル巻にしてる後ろ姿をすぐ見つけて
思わず人目も気にせずに大声出しちゃってて
「み、みっくん!声おっきい!!」
「あ、わりぃ。」
もぉ、って怒るAはいつも通りのAだった。
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はちみつ(プロフ) - 82honeyさん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。確かにリアル設定は私もあまり書いてないですけど現実を想像しちゃいますもんね!それでもそう言っていただけて良かったです。笑 いつもコメントありがとうです。またよろしくお願いします♪ (2019年5月7日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - AUSさん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。ごめんなさいハッピーエンドじゃない終わり方で(´;ω;`)アフターストーリーも考えたのですが曲を元にしてるので難しかったんですごめんなさい!涙 また遊びに来てくだされば嬉しいです^^* (2019年5月7日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ひかりさん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。やっぱりハッピーエンドがいいですよね、この他にもまた色々と作品を立ち上げたのでハッピーエンドの作品も書かせていただきました!笑 またよろしくお願いします^^* (2019年5月7日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - 絆月音さん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。まだ小説の方書かれていらっしゃるんですかね〜?時間がある時にまたお邪魔させていただきますね♪また他の作品でも遊びに来てくだされば嬉しいです^^* (2019年5月7日 23時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
82honey(プロフ) - リアル設定は現実を想像してしまい辛いので今まで読ませていただかなかったんですがめちゃステキなお話で引き込まれました。さすがみゆさんです。ありがとうございました。 (2018年11月23日 17時) (レス) id: bebe3edb71 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2018年1月20日 22時