HONEY LOVE １

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「……食べる？」


「え、いいのっ？！」


「うん、いいよ。
どうせ皆と食べたり、先生達にあげるだけだし」


「よし、玉行こうっ」


「いただきまーす」








おいで、って玉森くんを調理室に誘導してあげる宮田くんを私が誘導してあげて
周りがキャッキャしてる中、なーんも気にしてない二人。


……いや、宮田くんはデレてるな。








「お味噌汁もあるよ？」


「飲む！」


「ふふ、はーい」








仲良く座ってる二人に差し出す
ホカホカ出来たてのだし巻き玉子とお味噌汁。

行儀よくいただきます、をして
二人一緒に頬張った。







「んまっ！！」


「なにこれ、おいしい！！」






先に目を輝かせて口を開いた玉森くんと
続くように目を輝かせた宮田くん。

うまいなこれ！って二人で盛り上がるのを
私も思わずにやけながら凝視。


かわいい、かわいい、かわいい。









「すごいね〜クオリティ高い」


「えっへへ、そうですか？」


「毎日食べたい、これ」


「えっ、ま、毎日？」


「朝はパン派だったけど
これいいな〜朝食に絶対最高。」


「そ、そう…？」







毎日食べたい、なんて
そんなプロポーズまがいなこと、
まさかこんなイケメン玉森くんに言われるなんて夢にも思わなかったんですけど。







「ははは、玉そんなこと女の子に言ったらビックリするでしょ」


「え？なにが？」


「照れちゃってるじゃん、Aちゃん」








あれ？別に照れたつもりはなかったんだけど…。

照れてるのか？って自分で頬を触って確認してると
可愛いね、ってサラッと言ってくる宮田くんの言葉に
カーッと顔が赤くなるのが自分でも分かった。





かっ、か、かわいい…っ？！？！///









「…いや、これ照れてんのって宮田の言葉に、
「わーーーっ！！玉森くんっ？！
お味噌汁のおかわりはいかがっ？！？！」







何やら勘づいたっぽい玉森くんに
慌てて言葉を遮り、強引にお味噌汁のお椀を奪った。









「いいなぁ、玉はモテモテで」


「・・・」


「ああっ、宮田くんも！
お味噌汁どうぞ？！」


「お、ありがとう」







すっかり私が玉森くんに照れてるのだと勘違いされ、

この恋………、いや、恋って認めちゃったけど自分。









「いや〜まじでおいしいですな」









なかなか前途多難な初恋な気がしてる。

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