HONEY LOVE １

＊ ページ33

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「ぬわぁぁぁあ！！もう〜〜〜っ！！」







みっくんが出て行ってから
バフっ、と畳み途中だった洗濯物にダイブした。

柔軟剤の匂いとみっくんの香りが混ざってて安心する。
ずーっとこの匂いに包まれてたい。








「なんで言えなかったんだろ……」







いつもなら私も連れてってー、とも
やだ行かないでよー、とも言えるのに。

ライブ前のお仕事モードになっちゃうみっくんには
さすがの私もなかなか言えないのかも…。









「……帰ろ。」








ささやかなみっくんへの反抗で
残りの洗濯物を畳まずに部屋を出てきた。(最低)








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─────みっくんside


「そういやさ、昨日Aちゃん見かけたよ」


「え？A？」






ライブの話も終わってまったり二階堂と飲んでると
ニヤつきながらビールをグビっと飲んだ。






「男といたからさ、声掛けらんなかった」


「は？」







男？

思わずビールを飲む手を止めた。







「なんかイケメン風の男と一緒に歩いてたよ」


「……見間違いじゃね？」


「いや、間違いなくAちゃんだった」


「んなわけねぇだろ」


「男の方がミツよりタッパあったよ」


「・・・」







だからなんだってんだよ。

誰だったんだろうね〜、って楽しそうに話す二階堂に
あいつに限って浮気なんて有り得ないとは思うものの
最近構ってやれてねぇなぁ…、って不安も少し。









「浮気かもね」


「るせぇ、違ぇわ」


「あーあ、ライブやってる場合じゃないね？」


「んなことない、し……、」








……とは言うものの、
そんなん聞いたら気になるじゃねぇか。

思い返せばさっき家を出てくる時も
わーぎゃー騒がずに、俺を大人しく見送ってたな…。








「・・・」








あれ？まじでやべぇ感じなのか…？








「さ、今日はもうお開きにしよ！
明日も早いしねっ！」


「……おう。」







Aちゃんとこ行くんでしょ、って
二階堂の心の声が聞こえてくるほどのニヤつき。



ま、でも正解。

こうなったらもう気になる。

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