はじまる、恋。４

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「そういや、千賀が阿部ちゃんにって」






ほい、って後部座席から何やら白い袋を渡されて
信号変わるから早く、って急かされて慌てて受け取った。




カラン、って陶器の音がして中を覗いてみると
前に話していた千賀さんオススメのたっかい化粧水が入っていた。









「えっ、これ前に話してたやつだ！」


「そうなの？」


「こんな高いの、こんな無防備に袋に入れて…」


「もっといいの見つけたから良かったら使ってってさ」


「うわぁ、嬉しいっ！！
ありがとうございますって伝えといてください！」


「おう。
でもまたどうせすぐ広島ライブじゃん」


「ですね、じゃあその時お礼言っときます」







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運転してる北山さんを横目に
やった〜、って手に取って眺めているとふとした疑問。






なんで千賀さんは、これを北山さんに託したんだろ？


私と北山さんが会うって知ってたの・・？








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「…あの、千賀さん今日私達が会うの知ってるんですか？」


「うん、付き合ってんのも知ってた」


「えぇっ？！なんでっ？！」


「元はといえばお前が原因だろうが」


「………ん？」









なんで私が原因・・？


私なんか千賀さんに言ったっけ・・？









「二階堂に言っただろ、俺とヤったって」


「……はっ！そうだ！
つい言っちゃったんだった！」


「そこから二階堂もうっかり千賀に言っちゃったらしい」


「わ…、ご、ごめんなさい……、」







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千賀さんにうっかり言っちゃった二階堂さんも二階堂さんだけど
発端は私が二階堂さんにうっかり言っちゃったからだもんね・・。






化粧水を膝においてシュン( ´･ω･`)と俯くと
視線は前にしたまま、雑に頬を片手でムギュって挟まれた。









「別にいいよ、バレても」


「ほおでふか？(訳:そうですか)」









ふはは、って笑って手を離したから
挟まれた頬を擦りながら








「北山さんっていつも私のほっぺ触りますよね？」


「だって気持ちいいもん」


「そうですか？」


「下手したら、おっぱ いよりも気持ちいいかも」


「………最低。」


「ふはは」


「もう絶対おっぱ い触んないでくださいねっ！！」


「は？！嘘だって、冗談じゃねぇか」


「絶対やだもうっ！！」


「後で、ほっぺとおっぱ い同時触りしてやっから」


「嫌なんですけど！！」









そんなこんなで(どんなよ)
ド○○キな北山さんのお家へ到着。

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