VersuS 3 ページ9
「結局本当に泊まる気なのね」
あれからまた三人で飲み続けて
あっという間にソファーで夢の中な裕太に、毛布をかけてあげると
寝ながらもふにゃって笑ってて
その笑顔に思わず、こっちまで笑顔になると
「…ちょっと、こっち来い」
少し不機嫌そうな宏光が
隣の寝室へと私を招き入れようとする。
「えっ、でもまだ片付け
「いいから」
ぐい、って腕をひかれて
ぱたんと閉められた寝室は
窓から差し込む月明かりだけ。
「やっと二人っきりになれたし…」
ドアを背に、すぐに抱き締められた宏光の体は
お酒のせいか熱いくらいで。
「誕生日プレゼントちょうだい」
「あ、うん。待って、リビングにあるんだけど…、」
「ちげーよ」
「え?」
「モノじゃなくて、Aが欲しいんすけど」
「……はっ?!」
んしょ、ってそのまま抱っこされて
数歩後ろのベッドへと優しくおろされて
そのまま見下ろされる。
その視線はもう、それだけで体が疼いちゃうくらい
脅威的な視線。
.
「ちょっ、待って…?
裕太もいるし…、」
「大丈夫、寝てるし。」
「でもすぐそこにいるんだよっ?
もし起きたら…、」
「Aが声出さなかったら、平気」
そのまま私を満たす唇に
もう何も考えられなくなっちゃって。
「…っ、やっ、やっぱむりっ…、」
「じゃあ聞かせてやれば?裕太に」
もうスイッチが入ってしまった宏光を止められるはずもなく。
結局は
私がプレゼント♪っていうベタな展開をしたわけです。
.
行為を終えて、そのまま私を抱き締めたまま眠っちゃった宏光。
「誕生日、おめでとう」
裕太にドキドキしたって
結局は宏光が一番なんだから。
いつまでもこうして
隣でお祝いさせてね。
〜fin〜
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はちみつ(プロフ) - honeymilkさん» コメント見落としチェック中でして今更ながら気付きました、ごめんなさい謝。好きって言わせる方法気に入っていただけてありがとうございます^^*その後ですね、随分時間が空いてしまいましたけど、よろしかったらまた遊びに来てくださいね♪ (2019年5月7日 22時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
honeymilk - こんばんは(*^^*) はじめまして。 夜遅くにすみません...。 物語読みました。 物語は短編で完結していますが....。 3つあるお話の中で好きって言わせる方法のその後が気になります。 (2018年5月3日 2時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ぷにぷにさん» ありがとうございます!お陰様で無事に終わりました♪私も好きって言わせる方法が一番書いてて楽しくてつい長くなっちゃって!笑。そう言っていただけるならまた番外編書きたくなっちゃいます(*´∀`)いつか機会があったら書くので待っててくださいね♪笑 (2017年9月19日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ソフィアさん» こちらこそいつもコメントありがとうございます(^^)実は誕生日もあの日のことも覚えててくれたなんて、さすがみっくんですよね〜(*´∀`)でもリアルみっくんは女の子の誕生日マメに覚えてるタイプではないような。笑 (2017年9月19日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
はちみつ(プロフ) - ぽっぽさん» 3パターン書いてると頭がごちゃごちゃになっちゃって、微妙な展開になっちゃったかなぁと不安だったのでそう言っていただけてうれしいです(*´∀`)また今日から連載中のものの更新がんばるのでまたそちらでお会いしましょうね(^^)♪ (2017年9月19日 12時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年9月16日 11時