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「ありがとうございましたー!」
なんとかコンサートも無事に終わり、改善点なども含め
また明日の公演へと早くも準備が進められる。
「良かった〜、ちゃんと自分の仕事はこなせた!」
「余裕なさすぎだったけどな」
「それはまぁ、しょうがないです」
舞台裏にて、みんな安堵の表情を見せてる中
私も先輩と一緒に、とりあえず一息つく。
結局は藤ヶ谷さんの言うとおり、余裕なんてなくて
コンサートはほとんど見れてない。
みんなのカッコいい姿見たかったなぁ、なんて思うけど
仕事だし、それはしょうがないんだけどさ。
.
「よし、じゃまた明日がんばれよっ」
「はいっ!お疲れ様でしたっ!」
先輩や、道行くスタッフやら関係者やらに挨拶をしながら荷物を持ってホテルへと向かった。
.
.
.
━ピンポーン
「おつかれ〜」
「お疲れ様ですっ」
昨日と同じ部屋、昨日と同じシャワー浴びたての石鹸の香りの北山さんが出迎えてくれる。
「今日はドタキャンするわけじゃねぇよな?」
「しませんしませんっ!」
「じゃあ入れば?
まだ二階堂こねぇけど、もうちょいで来るはずだからさ」
「じゃあ、お邪魔しますね…?」
バタン、と部屋の扉が閉められてペタペタと中へ入っていく北山さんに
一気に緊張感とドキドキが押し寄せる。
.
あれ、
こんなに簡単に男の人の部屋に足を踏み入れていいんだっけ・・?
そもそも、何で私が北山さんと一緒に、
「おい、早くはいれよ」
「・・・はーい」
足を止めて躊躇していても
女の子に考える隙も与えず、部屋に強引に入れちゃう感じ
さすがだわ。
「なに食いたい?
ケータリングから何か持ってきてもらうけど、二階堂に」
「あ、じゃ私持ってきましょうか?」
「いや、さすがにケータリングルーム行ってそのまま俺の部屋に来られるとやべぇから」
「あ、そっか…」
たくさんのスタッフさんも泊まってるわけだし、確かにあまりやたらに部屋から出たら誤解されるか。
「なんでもいいです、食べれれば」
「とか言っといて、文句言うからな〜女は」
「大丈夫です!私は言わないですからっ」
「ほんとかよ」
そう言って笑いながら、二階堂さんに連絡を入れる北山さん。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時