4 ページ4
知り合いの紹介で始めたこの仕事。
正直、女の私には辛いし怒られてばっかりだけど
やりがいがあるし、何とか続けられてる。
今回は、Kis-My-Ft2のコンサートスタッフをやらせてもらって
日々奮闘中なわけだけど・・
.
休憩時間中、
とは言っても仕事が終わらない私は、休憩室にて資料とにらめっこ。
「阿部ちゃん、阿部ちゃん♪」
そんな中、陽気に現れた北山さんに呼ばれて顔を上げる。
北山さんとは前に、いつものごとくパタパタと私が廊下を走っていると曲がり角でぶつかって以来
こうしてたフレンドリーに、たまに話しかけてくれる。
「飯食った?」
「いや、まだです」
「は〜?!もう3時だぞっ?!」
「仕事が終わんないんですもんっ!
もぉ〜っ、時間が全然足りないです〜っ!!」
「要領わりぃんじゃねぇの?」
頭を抱える私に、バッサリ言い放って
パラパラと机の上に置いてあった資料をめくる。
「……ひどっ、」
「うそうそ、なんか持ってきてやろうか?」
「いや…、大丈夫です」
「いいからいいから、ちょい待ってて」
ニヤリ、と笑って何やら取りに向かった北山さん。
なんだか、あの笑顔が怖い。
そんなことを思いつつも、再び資料とにらめっこしていると、
.
「特製北山丼」
目の前にドン、と出されたそれは
納豆やらオクラやらのネバネバだらけの中に、生卵がまん中に存在感たっぷりに乗ってるなんとも豪快な丼。
持ってきてもらって有難いのに
ここで、問題発生。
「あの…、私生卵食べられないんです」
「えっ?!なんでっ?!」
「じゅる、ってするじゃないですか?」
「は〜?なんだよ、それ」
「白身がじゅる、ってしません?」
「それがうまいんじゃん」
「私はそれが駄目なんです」
私のその言葉にむぅ、として
貸せ、ってその丼を再び取り上げられて
口で割り箸をパチンて割るその仕草に少しドキドキしつつも
そのまま卵ごと全部をぐちゃぐちゃに混ぜ始める北山さん。
・・・うぇー。
全部が融合して大変なことになっちゃってるんですけどー。
「ほら、これで白身のじゅるるが気にならな〜い」
「"じゅるる"じゃなくて、"じゅる"ですよ?」
「そこ気にするとこかっ?!」
全然食欲をそそられない、その見た目。
2283人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時