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━ピンポーン
警備員によって厳重に警備されていたエレベーターをかいくぐって
ようやく北山さんの部屋へ。
不審な目で見られたものの、北山さんが話を通してくれてたみたいですんなりと入れた。
「お疲れ〜、早かったな」
シャワーを浴びた直後なのか、まだ乾ききっていないクシャクシャな髪の毛を無造作にかきあげていて
ふわりと鼻を掠めるシャンプーのいい香り。
「入れば？まだ誰もいねぇけど」
そう言ってドアを更に開けて部屋へと導こうとする北山さんに
立ち止まったまま、ガバッと頭を下げた。
「あのっ、すいませんっ！
急にちょっと予定が入ってしまいまして…」
「え？予定？」
無意識なのか、眉間に皺を寄せて明らかに不機嫌っぽくなるその姿に
申し訳ない気持ちがひしひしと身に染みてくる。
「すみません、約束してたのに…」
「こんな地方で急に約束なんてはいる？」
「あの…っ、はい…っ、」
.
「・・藤ヶ谷？」
そんな低い声が静かな玄関に響いて
下げていた頭を上げると、視線がぶつかった。
「ふ〜ん、藤ヶ谷と何すんの？」
「まだ分かんないですけど…」
「分かんねぇのに、藤ヶ谷の誘いにのったのかよ」
「ごめんなさい、つい…、」
いつもの陽気な北山さんとは全く違う
ピリピリとした空気感。
ドアに寄りかかりながら、腕組みしてる威圧感に
まさかここまで責められると思ってなかった私は、思わず涙腺が緩みそうになる。
でも、悪いのは私。
泣いちゃ駄目だ、と必死に自分に言い聞かせて
唇を噛み締めていると
.
「・・わり、言い過ぎた」
泣きそうになっていた私に気付いたのか
組んでいた腕をおろして、少しだけいつもの雰囲気に戻った空気を感じる。
「いえっ！！私がせっかく誘ってもらったのにドタキャンなんてするから…っ、」
「や、俺もごめん。なんかついムキになってたわ」
苦笑いしながらそう言う北山さんに
なぜだか胸がギューって苦しくなって
すいません！って、また深く頭を下げた。
すると、頭に優しくポンッと触れた暖かくて大きな手。
「俺らだって、アイドルである前に男なんだからちょっとは危機感もったら？
隙だらけなんだよ、阿部ちゃんは」
ポンポンとされながらそう言われて
顔を上げると、北山さんは笑ってた。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (
レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか？ (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん？ これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか？ (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか？ 低い棚ってなんですか？ 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名：はちみつみゆ
| 作成日時：2017年7月28日 22時
