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「お疲れ様でした〜」
いよいよ明日は本番で、一通り会場のセットなどを終えてようやく仕事も終わり。
あとは明日仕上げをするのみ。
.
「あ〜…、行きたくなくなってきたぁ…」
よくよく考えてみたら、二階堂さんと北山さん以外にも誰か来るんだろうし
その中に私がいるっておかしくない?
だからといって、せっかく誘ってくれたのに行かないのもなぁ。
感じ悪すぎるしなぁ。
う〜ん、と会場の出入口で考えてみるけど
考えてもどうしようもなくて、とりあえずシャワーを浴びに自分のホテルの部屋へと戻ることにした。
.
.
「さて、行くかっ!」
シャワーを浴びて、軽く身支度を整えて
いざ出陣っ!
〜♪
と、その時
ベッドに放っておいた携帯から鳴り響いた着信音。
この着信音は・・、
「藤ヶ谷さんっ?!」
慌ててベッドへダイブして携帯を手に取り、恐る恐る通話ボタンを押す。
「も、もしもし…?」
「あ、Aちゃん?
急にごめんね、いま大丈夫?」
「はいっ!大丈夫ですっ!」
受話器越しのその声に
ドキドキと、甘く鼓動が音をたてる。
「あのさ、これからちょっと時間ある?」
「え、今からですか?」
「うん、なんか予定あった?」
・・予定、
これから北山さんの部屋に行かなくちゃ。
そう心では思うのに、口から出てきたその言葉は
「・・大丈夫ですっ」
「良かった、じゃあロビーで待ってるから支度できたら来て」
「わかりました…っ!」
ゆっくりでいいからね、って切れた電話をまたベッドへとポスンと落として
そのまま私もベッドへと横になった。
.
どうしよう。
つい本能的に、藤ヶ谷さんからの誘いにのってしまった。
先に約束してたのは、北山さんとだったのに・・。
「…断りにいこ、」
.
北山さんはきっと大人数でワイワイする中に私を誘ってくれただけだから、きっと私が一人いなくたっていいだろうし。
よしっ!て結局は自分の都合のいいように結論付けて、自分を納得させた。
そのまま勢いにのって携帯で北山さんに連絡しようとするも
連絡先を知らないことに気付いて
仕方なく部屋へと向かった。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時