14 ページ14
「今仕事終わったの?」
「もう終わって、家にいて寝ちゃうとこでした」
「そっか眠いよね、ごめんね?」
「あ、いやいや!!
いまお話したら目が冴えちゃって!!」
「はは、俺もAちゃんの声聞いたら疲れが吹っ飛んだ」
.
はっ?!
私の声で、疲れが吹っ飛んだだと・・?!?!
.
「あれ?Aちゃん?」
放心状態の私に
おーい、って携帯の向こうから聞こえる声に
ハッと我にかえる。
「えっ?!」
「急に黙るから、どうしたの?」
「だっ、えっ…、いや…っ」
テンパりまくって、言葉にならない言葉を発していると
藤ヶ谷さんの笑い声が携帯を通して伝わってくる。
あ〜…、
この声、いつまでも聞いてられる。
目覚ましにしたい
いやっ!
寝る前の子守唄でも…、
「そういえば明日俺らリハないから会えないね、寂しい?」
そんなくだらない事を考えていると
また耳を疑うような発言をしだすから
「寂しいっ?!//」
「寂しくない?」
「さ、さみしい…っです…、//」
.
「おれも」
.
おっ、おれも〜〜っ?!//
怒濤の言葉攻めで、もはや何も言葉に出来ずにいると
また子守唄に聞きたい笑い声。
「はは、面白いよねAちゃん」
「もう…っ、
からかわないでくださいよっ!」
「ごめん、つい可愛くて」
「か、かわっ?!//」
「ふふ、
じゃあもう眠いだろうし、おやすみ」
「あっ、おやすみなさいっ!!」
「また連絡していい?」
「はい、是非っ!!」
最後まで甘い声で終わった藤ヶ谷さんとの電話に
思わず正座になっていた体勢から、そのまま後ろに倒れ込む。
「っはぁぁぁ〜〜っ!!」
なんか、私キョドりまくっててまともな会話が出来てなかった気がする。
ほとんど動揺しかしてなかったよ。
「藤ヶ谷さん…、」
通話履歴をボーッと眺めながら呟いたその名前に
勝手にまたひとりで照れて、我にかえるの繰り返しで
完全に変人すぎる。
明日も仕事だしさっさとお風呂に入って寝ようと
ドキドキする胸を抑えながら、浴室へと向かった。
2283人がお気に入り
感想を書こう!(携帯番号など、個人情報等の書き込みを行った場合は法律により処罰の対象になります)
はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
作品は全て携帯でも見れます
同じような小説を簡単に作れます → 作成
この小説のブログパーツ
作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時