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「っはぁ〜〜〜!疲れたぁ〜〜っ!!」
もう夜10時を回る頃、ようやく家についてそのままソファーへとなだれ込む。
.
・・・ねむ。
ねちゃう・・・、
.
「はっ!!!!」
あともう少しで夢の世界へと引きずり込まれそうだったその瞬間に
ふと藤ヶ谷さんの甘い声を思い出して
ガバッと勢いよく起き上がった。
「そうだ!連絡っ!!」
ガサゴソと放っておいたカバンから一枚の紙切れを取り出して
少しぐしゃぐしゃになってるそれを綺麗に丁寧にのばした。
.
「電話…か…、」
自分から電話するって、無駄に緊張するんですけどー。
第一声は何て言ったらいいんだろ?
てか、本当にこれにかけたら藤ヶ谷さんが出るのかな?
新手の詐欺…、
なわけはないけどさ。
うーむ、と紙を見つめ続けて何分か経ち
とりあえず"藤ヶ谷太輔さん"と登録して
その画面を見つめると、勝手に顔が緩む。
うし!と気合いを入れて、ゆっくりと通話ボタンを押す。
.
━━プルルルルル・・・
いーち、にー、さーん、とコール数を心の中で数えて心を落ち着かせる。
「はい」
「あっ!!!」
「えっ?」
━プツッ、・・ツーツー、
.
「や、やば…っ!!」
勢い余って電話切っちゃったし…っ!!
おわあわと、もう一度かけ直そうとすると手の中で着信音が鳴り響く。
"藤ヶ谷太輔さん"
画面に出たその文字に、心臓が跳ねあがる。
「もしもしっ?!藤ヶ谷さんっ!
ごめんなさいっ!私切っちゃって…、
「っふはは、Aちゃんだよね?」
「そうです!すいませんっ!」
「イタズラ電話かと思ったよ〜」
「ですよね!勢い余ってつい…っ!」
「本当に期待裏切らないわ〜」
電話越しに聞こえるその笑い声もまた無駄にセクシーで、耳がやられそう。
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はちみつ(プロフ) - 梓さん» お話読んでくださってありがとうございます。ご指摘されましたところ、全て訂正いたしました^^* (2018年10月8日 8時) (レス) id: 110603a9b6 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - こんばんは(*^^*) 夜遅くにすみません...。 沢山の直しを言ってしまいすみませんでした(>_<) (2018年10月8日 1時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - またまた続けてのコメントですみません。 物語読んでいて思ったのですが...。 34のここの台詞 「反則やん、あれは…っ」 主人公ちゃんって関西出身の設定なんですか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - また続けてのコメントですみません...。 物語読んでいて気が付いたのですが...。 24のここの台詞 だって阿部ちゃんは、他に仲良さそうに人もいないし 地方まで来て、一人でご飯食べるなんて寂しいじゃん? これ正しくは他に仲よさそうな人もではないんでしょうか? (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
梓 - 続けてのコメントですみません(>_<) これ棚じゃなくて椅子とか段差ではないんでしょうか? 低い棚ってなんですか? 聞いたことないのですが...。 (2018年10月6日 0時) (レス) id: fa78cdaff1 (このIDを非表示/違反報告)
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作者名:はちみつみゆ | 作成日時:2017年7月28日 22時